外国人留学生のための就職応援コラム ~ 日本で働くのもいいかも (第1回)
第1回:就職活動は、まず「自分の生きる道」の確認から
扶桑法務事務所
代表
丹 勇貴 (たん ゆたか)
扶桑法務事務所代表。政府系法人・商社・外資系企業・教育コンサルティング会社などでの勤務経験、レストラン経営など、波乱万丈の職務経歴を経て現在に至る。マイナビ2012にも登場中。著書「就職は自分の売りで勝負しろ」
扶桑法務事務所 : http://www.fhmjac.com/
(2010年12月1日掲載)
新聞などの報道によると、2010年10月1日の時点で、来春からの就職先が決まっている大学生は、全体の6割に過ぎないという。確かに、世界的不況の中、日本でも大学生の就職状況は非常に厳しいことは事実である。
しかし、個人的には、これから就職活動に入る学生の皆さんは、この手の報道に過剰反応して焦る必要はないと思っている。なぜならば「就職」などというものは、結局は「相性」とか「運」や「縁」に左右される部分が多く、恋愛や結婚と同じで、どんなに自分の実力や人間性を磨いても、根本的なところで「合わない相手」とは、絶対に合わないのだ。
11月21日付朝日新聞には、日本企業が中国に出向いて、現地で日本本社採用要員の就職説明会を開催しているという記事が掲載されていた。最近の日本人大学生は大人しい「草食系」が多いので、意欲的で向上心の強い中国人を採用して、社内の活性化を図りたいというのが企業の思惑のようだ。
ビジネスのグローバル化が加速する中、新卒採用のために、企業が海外に出て行くケースは今後も増えることが予想される。このような傾向が強まれば、日本の大学で学ぶ外国人留学生にとっては、今よりももっと就職のチャンスが広がるはずだ。
ただ、自分が希望する企業から内定をもらうためには、しっかりとした準備が必要だ。その第一ステップが「自分の生きる道」の確認だろう。日本社会は「最初の一歩」を踏み外すと、やり直しが難しいので、これから就職活動を本格化させる外国人留学生の皆さんは、以下の質問に対する自分の答えを出して、「自分の生きる道」を確認されることをお勧めする!
【自分の生きる道チェックポイント】
1.自分は何がやりたいのか?
- 志望業界は?
- 志望企業は?
2.自分は何が出来るのか?
- 他人に自慢できる特技は?
- 特技を裏付ける資格などは持っているか?
3.将来のキャリアビジョンは?
- 就職した企業内で出世?
- 業界内で転職しながらステップアップ?
- いずれは独立起業?
4.企業・業界を選ぶ際の基準は?
- 志望動機は?やりがい、待遇、社会的地位、それとも何?
- 有名・大手企業でなくては就職したくないか?
- 自分のやりたい仕事ならば、会社の知名度・規模は関係ないか?
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