YOU CAN DO IT (第8回)
第8回:赤い酢豚にチャイニーズパワーを見た
(2010年9月1日掲載)
渡米後約3ヶ月、留学してむかえた最初の夏休みに友人達とレンタカーを借り、1週間の旅行をした。
大学のあるオレゴンからヨセミテ国立公園、デスバレーを経由してネバダに入り、ラスベガスを通ってグランドキャニオンへ。それからアリゾナ経由でカリフォルニアへ向った。カリフォルニアではサンディエゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコなどを観光し、オレゴンに戻るという行程だ。
当時はまだデジカメやブログなどはなく、ほとんど写真をとらなかった私の手元にその時の詳細な記録はないが、この時に見た光景や驚きは今でも私の記憶の中に鮮明に残っている。
もちろん、真夏のデスバレーの猛烈な暑さや、グランドキャニオンの壮観さ、夜のアリゾナの空で四方八方で同時に光続ける稲光など、自然の驚異というものも強く心に残ったけれど、私達一行の心に深く刻み込まれたものは、どんな小さな町でも必ずといっていいほどみかけた「チャイニーズレストラン」であった。
旅行に行く前、アメリカ人の友人から「どこに行ってもマクドナルドがあるから心配ないよ」と言われていたけれど、実際はマクドナルドがない町もあったのだ。しかしたとえマクドナルドがないような辺境の小さな町にも「チャイニーズレストラン」の看板は必ずあった。
その後私がアメリカでメディアの仕事をするようになり、各地を取材で巡っていても、また留学先の大学選定のために広いアメリカを車で走りまわっても、その光景は同じだった。
夜十時ごろやっとたどり着いた人口800人ほどの町にあったのは、2件のチャイニーズレストランだけという経験もした。
私のようにアメリカを車で走りまわる仕事をしている人たちと会話をするとき、「アメリカのチャイニーズレストランの真っ赤な酢豚」が話題になることがある。皆夜遅くにたどり着いた小さな町のチャイニーズレストランに救われた経験を持っているのだ。
私は取材でアジアや南米各地にも行くけれど、行く先々でやはり同じような経験をする。そして中国の人たちが世界各地で実に様々なかたちで生活をしている姿に触れるたびに、またあの夏のアメリカ旅行の記憶が鮮明に蘇ってくる。
最近日本では「内向きな日本人」といった内容の報道がよくされている。実際私のラジオ番組(オンタイム)でも何回か取り上げたことがある。新聞社の記者が海外転勤の辞令を機に退社したとか、外務省の職員が海外勤務を固辞しているといった話すら耳にする。
アメリカへの留学生は減り続けているようだが、その一方で来年こそ1年間アメリカに留学したいと仕事をしながら毎日英語の勉強を続けている人もいるし、将来海外の高校に行ってみたいと英検3級を目指して勉強をしている小学生も、私は知っている。
メディアで仕事をし、留学生のサポートにも携わっている私はこれからどのような形で留学や海外の情報を提供し、彼らに接していくべきか、日々考えながら試行錯誤を重ねている。
9月17日にはこのコラムの主催者である毎日エデュケーションのセミナーでお話をさせていただくことになった。興味のあるかたはぜひ起こしください。
また近々「海外で学ぶ」を一つの切り口にしたネット番組を立ち上げようと思っている。これはできるだけ多くの人を巻き込んだものにしたいと思うので、そのときは皆さんもせひ参加してください。
最後に、将来アメリカに行く折にはぜひチャイニーズレストランで酢豚を注文してみてはいかがだろうか。赤い酢豚の謎が解き明かされるかもしれません。なお、小さい町のこじんまりしたレストランほど酢豚が赤いという説も根強くあるそうな・・・。
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