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世界に羽ばたく日本人と、日本でがんばる外国人を応援するコラム (第6回)

第6回:海外に活路を見いだす若者たち ~カンボジアに就職した、吉川舞さん 最終回

多文化情報誌「イミグランツ」ライター
ルポライター/在日外国人研究家

和田 秀子

出版社、コンテンツ制作会社勤務を経て、2004年に独立。著名人や起業家インタビューなど幅広く手がけるほか、ライフワークとして日本に住む外国人や、世界で活躍する日本人らの取材・執筆を手がけている。原稿・原稿作成代行サービス Cool Dog Press 代表。

ブログ「hideinu日記」:
http://ameblo.jp/hideinu-nikki
取材・原稿作成代行サービス「Cool Dog Press」:
http://cooldogpress.main.jp/

(2010年9月1日掲載)

他国で「学ぼう」「働こう」とする人の底知れぬ“エネルギー”に魅力を感じています。
このコラムでは、日本でがんばっている外国人や、世界に羽ばたこうとする日本人たちをご紹介していきたいと思います。

***********

 

■最終回■ 仕事は自分でつくる

日本で就職するか、それともカンボジアに飛び込むか――。

吉川さんが人生の大きな選択を迫られていたころ、その決定を大きく左右する出来事が起こった。

シェムリアップには、アンコール遺跡の保全と、周辺地域の発展のために活動している『JST』というローカルNGOがある。
吉川さんは以前から、折にふれて『JST』の代表夫妻(代表はカンボジア人、奥さまは日本人)にアドバイスをもらっていたのだが、思い切って進路に対する迷いを打ち明けてみた。

「最終目標はカンボジアで働くことなのですが、まずは日本企業で働いて、経験を積んだほうがいいのかなとも思っているんです」

すると、二人は言った。
「日本で経験を積んでもいいのかもしれない。でもそれは“日本”での経験だからね。カンボジアで必要とされるものとは違うかもしれないね。」

当時『JST』は、遺跡修復や農村での活動をより多くの人に知ってもらうために、広報の強化を考えていた。
「できることなら、足繁くカンボジアに通っている吉川さんに、その任務をお願いしたい……」代表夫妻の心の内には、そんな思いがあった。
しかし残念ながら、新たに人を雇用するだけの財政的余裕はない。

しかしひとつだけ、吉川さんがカンボジアで働けるかもしれない方法があった。
それは、日本からの観光客に対して、カンボジアの農村や遺跡修復の様子を紹介する“体験ツアー”を実施することで、活動のための収入を得るという方法だ。

これが上手くいけば、アンコール遺跡の修復状況やJSTの活動をPRすると共に、吉川さん自身の生活費も捻出できる。

ただ、それはまだ誰も始めていないこと。収入がちゃんと得られるかどうかはわからない。「だからこそ、自分でやってみるしかない」

体当たりの挑戦を応援してくれる起業家も現れ、多くの人が応援してくれた。
「これで、カンボジアに渡ってもなんとか食べて行けるかも――」
あとは、大反対している両親を説得するだけだった。吉川さんは、「まず現場を見てもらうのが一番」と考え、両親をカンボジアに連れて行き、JSTの代表や周囲の人たちを紹介した。
「娘さんがここで働くことを選ぶなら、もしものときには全力で守ります」
代表の言葉に、両親も納得。父からは、「あと10歳若かったら、自分が来たかった」という言葉が飛び出すほど、吉川さんの取り組みに理解を示してくれたと言う。

 



2008年4月――。

吉川さんはJSTの活動拠点があるカンボジアのシェムリアップに渡り、正式に仕事を開始。

JSTが企画した体験ツアーは一年目から大盛況で、多くの日本人が訪れた。二年目はさらに大きく数字を伸ばし、吉川さんの給与はもちろんのこと、遺跡の修復に携わる作業員さんへの福利厚生や、村の子どもたちの教育費用に充てられるだけの収入が生まれた。

「カンボジアの人たちは、日本人を尊敬しています。だからいつでもしっかり前を向いていたい。将来は、大好きなサンボー・プレイ・クック遺跡群周辺の村でも、遺跡と地域と観光をつなぐ面白い活動を展開していきたい。アンコールでの取り組みが東南アジアの遺跡での先行事例になれば。」と、吉川さんは夢を語ってくれた。

 

JSTは、カンボジアの文化遺産と、農村地域のこれからを応援するNGOです。
http://www.jst-cambodia.net/index.php

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