英語が楽しくなるコラム (第5回)
第5回:リスニングは"読む"が大事!
英語講師、通訳、翻訳
雪 めいこ
1980年大阪生まれ。フリーランスで英語講師、通訳、翻訳を手がけている。神戸大学で芸術学を専攻し、広くアートの知識を深める。卒業後、事務職として某大学に約4年半勤務し、その間に1年間アメリカで業務研修を受ける。退職後、ニューヨーク大学で国際教育の修士号を取得。その後、様々な企業や国際機関等で翻訳や通訳の仕事を経験。転職の合間にアジア、アフリカ、中東をバックパック旅行でまわり、現在は英語、国際交流、アート、食などの多様なテーマでイベントの主催も行っている。
■Facebookページ https://www.facebook.com/YukiNoEnglish
(2015年5月15日掲載)
こんにちは!雪めいこです。今回も、前の3回に続き“英語のドラマやアニメを見る”学習法のお話なのですが、今回は海外ではなく日本のアニメを取り上げます。
こんにちは。雪めいこです。これまでの4回は、“英語のドラマやアニメを見る”学習法についてのお話で、教材としてオススメなものを紹介してきました。今回は、その教材を使う際に、一番重要なポイントについてお話したいと思います。
このコラムを読んでくださっている方の中には、「海外のドラマを見て英語を勉強したらいいとはよく聞くけど、具体的にどうしたらいいの?」とか、「英語のドラマや映画をよく見ているのに、私の英語が上達しないのはなぜ?」と思っている方もいるのではないでしょうか?
その答えが、今回のテーマである「リスニングは"読む"が大事」なのです!
例えば、洋画を見る時に英語音声に日本語字幕で見る方は多いと思うのですが、それを続けていくだけで英語のリスニング力はアップするでしょうか?答えは残念ながらノーです。なぜなら、自分に馴染みのある日本語の方に意識が集中してしまうからです。
では、英語音声、字幕なしで見たらどうでしょう?これも残念ながらあまりいい英語学習法とは言えないと思います。なぜなら、何を言っているか正確にわからない言葉を聞き続けても、騒音を聞いているのと同じで、頭に入ってこないからです。
ではどうすればいいのか?大事なのは、英語を文字で見て確認しながら、英語音声を聞くことです。例えば、映画の一場面で「速くて全く何と言っているか聞き取れない!」と思っていても、字幕を見てみたら「あ、この出てくる単語全部知ってた!」とか「このフレーズ読んだことある!」ということもあるのです。
ですから、英語の動画(ドラマ、映画、アニメなど)を英語学習教材として使う場合は、英語音声、日本語字幕、英語字幕が全てついている(または入手できる)ものを選ぶことをオススメします。
見る際の具体的な手順は以下の通り。
1回目: 英語音声、日本語字幕で見て、内容を把握する
2回目: 英語音声、英語字幕で見て、英語で何と言っていたか確認する
3回目: 英語音声、英語字幕で再度見て、知らない単語やフレーズを、辞書なども使いながら確認する
4回目以降: 繰り返し英語音声、英語字幕で見る
3回目以降見るかどうかは、ご自身の判断です。1回目&2回目だけでも「やらないよりは良い」と思います。ただ、繰り返し見れば見るほど、英単語、フレーズ、発音、イントネーションなどが覚えられると思います。もっと言えば、セリフを暗記するぐらい繰り返して見ることができれば、完璧です。
ドラマ、映画、アニメで英語を勉強するメリットは、"伝わる英語"を身につけられるというところです。英語はただ文字を読めば伝わるというものではありません。アクセントやイントネーション、リズムがとても大切なのです。日本人は、日本語を話す際にそれらを意識する機会がないので、英語もフラットに話してしまいがちですが、それが英語が伝わらない原因になっていることも多いのです。ドラマ、映画、アニメの登場人物をずっと見ていると、彼らの話し方やリズムも頭に残っていきます。モノマネする気持ちで、彼らの話し方を取り入れましょう。
英語の内容を確認するには、字幕を見ることに加えて、スクリプト(台本)を紙媒体で読むとさらに理解が深まります。有名な映画であれば、対訳と解説付きの本が売られていますし、「◯◯(英語のタイトル) script」とネット検索すれば、大体の有名な作品は英語のスクリプトが手に入るので、プリントアウトして英語を確認してみてください。紙で見て、気になった単語やフレーズに下線を引いたり、書き込みをすると、より記憶に定着しますよ。
▲映画『リトル・ミス・サンシャイン』のセリフ集
字幕やスクリプトを確認してからもう一度その作品を見てみると、きっと英語が前より聞き取りやすくなっているはずです。ぜひ試してください。さらに、字幕を読むことによって、本やネットで英語の文章を読む時も、読める単語が増えますし、自分で文章を書く時にも、使える語彙が増えるのです。
どこまで丁寧にやるかはあなた次第です。「辛い」「もうやめたい」と思うまでやる必要はまったくありませんが、「少し大変だけど、がんばろう」ぐらいのところまでやってみるのが、一番成長すると個人的に思います。そして、自分が好きな、見飽きない作品を選んでくださいね。
自分の好きな英語作品を英語で見られるようになると、その作品への理解が更に深まって楽しめる、というメリットもあります。今後はぜひ"読む"を意識して、見てみてください!
お問い合わせはこちら
毎日留学ナビ 海外留学サポートセンター
東京カウンセリングデスク東日本の方
0120-655153
お問い合わせフォームはこちら
月~金、第1・3土 10:00-18:00※最新の営業日は「東京カウンセリングデスクのご案内」にてご確認ください。
【お知らせ】2024年2月より移転しました。
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町2-12-10
PMOEX日本橋茅場町 H¹O日本橋茅場町 207 (受付は1階)
毎日留学ナビ 海外留学サポートセンター
大阪カウンセリングデスク西日本の方
0120-952295
お問い合わせフォームはこちら
月~金、第1・3土 10:00-18:00※最新の営業日は「大阪カウンセリングデスクのご案内」にてご確認ください。
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2-5-6
桜橋八千代ビル6階