留学は目的じゃない。夢を叶える手段なんだ! (第5回)
第5回:留学の目的。留学が目的?~留学するまでに疲労困憊~
オーストラリア・ビクトリア州 政府 東京オフィス
教育企画推進官
眞田まこと(さなだ まこと)
大阪府出身。社会人10年目にしてオーストラリア留学をし、その後留学エージェントを日本で立ち上げ、その後メルボルンで働く。2006年に帰国して現職に就く。ビクトリア州政府によるオーストラリア留学推進プロジェクト「STUDY MELBOURNE」に携わる。
(2009年12月15日掲載)
新しい春が来た。その年の4月、再びオーストラリアへ渡る機会に恵まれた。
夢は願えば叶う、成功する秘訣は成功するまで諦めないことだ、そして憧れの国へ再び足を踏み入れた。でもメルボルンは秋、寒がりの私にはすでに寒いと言える気候だった。しかし心は春どころか夏のように熱く燃えていた。好きな国で好きな仕事をして暮らせるなんて、本当に幸せだった。その仕事を続けていて心の底から思ったのは、いくら好きな国でも何でも良い訳ではない。やはり好きな仕事をしていて、好きな国に辿り着いたのでなければ、働くことも、そこで暮らすことも続けることはできない。
留学カウンセラーをしていると、色々な人に出会う。もちろんお客様である。現地でカウンセラーをするというのは、留学をしたいという日本からの相談だけでなく、目の前にいる人の相談も受ける。到着したばかりで、すぐに行く学校を探している人、今の学校が終わったら次に行く学校を探している人、求めるものも様々だ。最初はワーキングホリデーで1年だけ来ようと思ったら、このままずっと残りたい、永住権を取りたい、という人も少なくはなかった。とにかく永住権が取れるようにプログラムを組んでください。と頼まれたこともある。そんなものがあったら皆やっているに違いない。
他には空港で麻薬犬を連れている仕事をしたい、とか、トムクルーズの映画「ザ・エージェント」みたいなスポーツ選手の交渉代理人になるためにはどこの学校へ行けばいいか?とか、ハリウッドのメイクアップアーティストになれるコースは何か?とか。内容が現実的かどうかは別として、現地で受ける相談は結構具体的である。皆さん目標がはっきりとしている。それならどの学校のどのコースがいいか、調べやすい。只、上記の例はずばりこの学校というのはないと思うが。
相談を受けていてかなり困るのが「どこかいい学校はありますか?」だ。
これでは調べようもない。それともうひとつ「とにかく安い学校はありますか?」結構いい学校はたくさんある。でも留学していれば、どんな学校でも文句の一つや二つ出てくるものだ。隣の芝は青く見える。安さだけを追求されても困る。同じ一般英語コースを見て比較するならまだしも、この専門学校だったら同じ1年間留学するにしても、語学学校よりは安いから行きたい。と言われても、英語力がなくて入学基準を満たしていないのだから、そこよりは高いと思っている語学学校に行ってもらわないと入学させてもらえない。
人というのは勝手なもので、安ければよいというので選んだ学校が気に入らないと言う。理想の予算よりも費用がかかったけど、この学校にして良かった、という話はよくある。安くでも高くても、内容に満足できなければ納得なんてできない。費用は大切な決め手ではあるが、それを最優先に考えてはいけない。
学校選び、これは留学の計画で最も大切な部分のひとつであるが、その要素は言うまでもなく「留学の目的」が何なのかである。しつこいくらいに書くが、何を目的とした留学なのかをしっかりと考えなければならないのである。
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