毎日エデュケーション・ソウルデスク
元インターン
石山飛嘉さん (いしやま あすか)
大学3年次を休学し韓国へ渡航、2012年8月から2013年3月まで毎日エデュケーションソウル連絡事務所インターンとして勤務。正体は政治学を専攻する変わり者の大学生。主に冷戦後の東アジア政治や旧ソ連地域の民主化問題を扱い、翻訳者としても活動中。バックパック旅行とサイクリングが趣味です!
渡韓の経緯、そしてソウル連絡事務所デビュー
はじめに
初めまして、今年3月まで毎日エデュケーションソウル連絡事務所でインターンとして勤務しました石山飛嘉と申します。突然ですが『グローバル人材』ってなんでしょう。毎日エデュケーションのHPでも『グローバルキャリア塾』という連載コラムのページがありますね、ご存知の方が多いと思います。『グローバル人材』とは何ヵ国語も操る一流大学を卒業した人でしょうか、近未来的なオフィスで働きビジネスクラスで各国を飛び回る人でしょうか、それとも意外な場所で意外事を支えている・・そんな人だったりするのでしょうか。
今回は6か月間のインターンを振り返り、そして『グローバル人材』という一種の命題について絡み合わせながら本コラムを執筆させていただきます。未熟なところが露呈するかと思いますが、ご容赦しつつ読んで頂ければ幸いです。
渡韓の経緯は
まず。私が渡韓に至った経緯ですが、実はとても単純で「在学中に何か面白いことをしてみたい、特別な事をしてみたい」というありきたりの発想から始まったものでした。
ちょうど交換留学や語学研修、ワーキングホリデー等といった形で海外に長期滞在している大学生が多かったという事があり、「じゃぁ自分も海外にでてみたい」と、いとも簡単に影響されたわけです、ギャップイヤーを取ったということですね。
それでは渡航先は?という事になりますが、自分には縁があり、大学の勉強でも第二外国語や政治学のイシューとして深く関わってきた日本人としても何かと話題に出やすい「韓国」に行ってみよう、という具合です。それからはアルバイトをして渡航費用を貯めつつ、あとは言葉の勉強をしながらただ漠然とした渡航後の姿を描いていました。
『なんちゃって就活』とソウル連絡事務所デビュー
さて、時間は飛びます。韓国に来て4か月が過ぎたあたりでしょうか、日々韓国語能力を伸ばすべく勉強しつつ大学の勉強もそれなりに続け、週末は楽しいソウルの街で遊ぶ・・とても充実していました、怖いものなんて何も無く、帰国後の就活なんてどんと来い状態。ところが、新しい環境の下で一定期間が過ぎると色々なことが不安になってくる、私も例外ではありませんでした。
そんな時、ただ悩むだけよりもとりあえず行動してやれという結論に至りました。ましてやここは日本でなく、海外・・少しくらいなら大胆になっていいのではという事で『なんちゃって就職活動』を始めます。片っ端からソウルにある日系企業や日本と関連のある会社、NPO団体等を調べ上げ、そして見よう見まねで履歴書を作成、ネットのテンプレを参考にしたなんちゃってビジネスメールでインターンとして雇って下さいというメールを連発します、今考えても恥ずかしい。
『あいにくそのような採用はしておりません・・・』と言うような返信が来ればいいもので、先ずほとんどからは返信がありませんでしたね。しかし、運命とはわからないもので、ひょんなことから毎日エデュケーションソウル連絡事務所でのポストにめぐり会う事となります。考えてみれば初めてのインターン勤務地が韓国のソウルです、行動すればチャンスも広がるなと最も実感した時でした。余談ですが、上記のなんちゃって就職活動では日英翻訳者のポストがみつかり、1年たった今でも続けています(笑)。
少し自分語りが長くなりましたがここで第一回を終わらせていただきます。
韓流を知る事、韓流になる事
インターン、始動
6か月のインターンで経験した業務は多岐に渡りますが主に、留学生の皆さんのサポート、韓国の語学学校のリサーチ・開拓、そして事務作業の3つに大きく分けられます。そしてこれらの業務こそ『グローバル人材』という命題について考える大きな機会だったのです。
インターンとして本格的に始動したのは9月からですが、8月から研修のような形で適宜出勤することになりました。新村(シンチョン)に事務所を構え、会社用のパソコンと携帯が貸与され、無駄に武者震いしていたのを覚えています。初めは先輩社員に手取り足取り仕事を教えられるのだろうか、そう考えていた私ですが実は蓋を開けてみるとこのインターン、超実践型のインターンシップだったのです。
先ず、私に与えられたものは上述の事務所、パソコン、携帯のいわば『三種の神器』です。そしてスタッフは自分1人、あとは日本からの指示を適宜受け、わからないことはとにかく自分で調べて考える!!こういった環境から始まりました。
当時のソウルデスク(※現在は移転)
韓流を知る事、韓流になる事
韓国で働く上為に知って置く事、そして学んだ事が多くありました。例えば『韓国語学学校のリサーチ・開拓』という業務を例に出してみます。今までHP上で公開している学校の情報更新や新たに提携する為に学校を調べたり、訪問したりするわけです。
先ずこの業務をするに当たって必要だったことは韓国語能力です。大げさに言えば韓国で韓国人相手にビジネスをする時にはそれなりの語学力は必要です。中には英語でコミュニケーションを取る場合や日本語が流暢な方も多いですが韓国語ができるに越したことは無いでしょう。
それだけでは無く、メールの書き方等のビジネスマナーも必要です。インターンの学生だからと言って無礼は許されません。メールの締めくくりには『그럼 오늘도 좋은 하루 되세요 (それでは今日も良い一日をお過ごしください)』等の一言を添えることもここから覚えました。
訪問先の大学にて
また、韓国固有の文化を理解するという事も大切だったと思います。年上を重んじる韓国では目上の人の前で酒を飲むときは横を向くというのは有名な話ですが、会議で目上の人とのアイコンタクトを避ける、はては女性が食事の席でお酌をすることは避けるという到底自分に必要のなさそうな事まで覚えましたが、こういった事はすべて韓国で韓国人と働く事で学び、そしてその為に必要だった事なのだと思っています。
日本流である事、日本の常識を知っている事
外国で異文化を知り、適応するという事は『グローバル人材』『グローバルキャリア』を考えるうえで必要不可欠なことだと思います。しかし、それ以上に必要な事が『日本流である事』という事だと感じました。
留学生の現地サポートを例に出してみましょう。これは留学生の皆様を空港までお出迎えしたり、留学中の住まいやその周辺のご案内をしたりするサポートです。留学生の皆様の中には留学自体が初めてと言う方は勿論、海外経験さえ少ないけど・・!という方もいらっしゃいました。その様な皆さんにとって安心なことは日本規格のサポートを最初に受けられるという事では無いでしょうか。
あまり詳しくは書けませんが、留学中の住まい等を手配して下さっているYさんと言う現地に住む日本人の方がいらっしゃいました。どんな厳しいスケジュールでも的確に指示をくれ、また手配先の住まいは日本人にとっても住みやすいという具合の完全にその道のプロでした。
韓国を知り尽くしている以前に日本を知っているからこそできるサービス、これも『グローバル人材』に必須な事では無いのでしょうか。
変われば良いのに、じゃなくて変わってみれば良い
一緒に働ける仲間
海外に限った話ではありませんが、新しい場所、環境に身を置いてみて人間関係の重要さについて気づかされると思います。
インターンを始めたころは私が一人だけで業務をしていたと書きましたが、次第に業務が複雑化し、仕事量が増えていき3か月目にはとても一人では手が回らない状態に・・・急きょ東京にむけてSOSを出したのです。
予め『何か必要なものがあったら遠慮せずにすぐに言って』と言われてはいましたが3か月目にして初めての、そして結構重要な要請だったと思います。そこで紹介されたのが留学生のMさん。自分と年齢も近く、色々な経験をされている方でとても頼りになりました。
こうして晴れて2人体制となったソウル事務所での仕事は以前よりも何か違った感じでした。やっぱり、仕事を分担できる(というか押し付ける・・汗)事で自分の負担も減りますし、常に様々な事を指摘し協力できる仲間がいる、当たり前の事ですけど海外で仕事をしてみて改めて実感した事だったと思います。
ちなみに彼女は今も現役でソウルにて勤務されています。
キャリアの作り方
大学生の分際でたいそれた事を、と思われたかもしれませんがインターンをして『キャリアって何よ』という非常に根本的な事をじっくり考える機会となりました。
目標の職業、働きたい業界が決まっていればそれに向けた勉強をすることが第一歩ですし、いまある職の経験と得た技術を生かしてさらにステップアップするという事。志高く国際機関で働きたければ修士以上の学位を取り、さらに職業経験もあり専門知識と経験で勝負する、こういった基本的な事を恥ずかしながら今まで考えていませんでした。
じゃぁ留学業界・旅行業界でインターンをしたら就職先はそこだけに狭まるの?と聞かれたら、そうではないと思います。確かに関連する業界に就職することはベターで筋が通っているかもしれませんがインターンという身分だからこそ、そして海外インターンというちょっとした特殊事情があるからこそ、身に着けたより一般的な知識と経験が生きていくのかなと思っています。
余談になりますが勉強になった事とは何かと聞かれれば私は『経費の書き方』と答えます。出張時の経費を出すときにバカ正直に『食事代』なんて項目を入れて笑われた事もありました(笑)。
変われば良いのに、じゃなくて変わって見れば良い
よく、『日本の就活システムは~』とか『欧米の学生はもっと~』など海外を引合いにだして日本の息苦しさを訴える事ってありますよね。私もそのクチで、『1年くらい卒業が遅れたっていいじゃない、若いうちに海外に出れば何かが得られる!』っていう考えがあって渡韓したという事は書きました。結果、行動してみればそれに見合った成果は出たなと思います。
勿論、もっと明確な目標を打ち立ててから行けばよかった等後悔もはじめたらしきれません。『大学が9月入学にならないと~』とか『採用時期が~』っていう不満を出す事は変化を求める為に重要だと思いますが、それを待たずに自分が変わって見るという事は一つの手じゃないでしょうか。ワーホリでも語学留学でも世界一周でも日本一周でも海外ボランティアでもなんでもいいと思います。
誤解して欲しくないのですが私は決して『アンチ・日本の就活』ではありません。むしろ経験も何もない新卒が大企業に飛び級で入れるし、仕事を手取り足取り教えて貰いながらしっかり初任給もでるなんて素晴らしいと思います、ぜひ積極的に利用すべきです。ただ自分の場合、それまでにもっと経験値を積みたかったので1年韓国で過ごす事を決めました。今は、目標に向かってしっかり勉強し、それに関連する実務的な経験を積む努力をしています。
最後に
長くなりましたが、私が毎日エデュケーションソウル連絡事務所で
6か月インターンをした経験の振り返りを終わります。
最後に改めて自分を『修業』させて下さった毎日エデュケーションと社員の皆様に感謝いたします。
ありがとうございました。
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毎日エデュケーション海外オフィスとして、2012年9月にソウルにオフィスを開設いたしました。現地到着時から帰国までみなさまの留学生活をサポートいたします。また、大学や語学学校、滞在先などとの連携や協力を一層深めることで、最新かつ有益な情報をリアルタイムでお届けしてまいります。
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