ソウルデスクスタッフ・コラム「<日本人として韓国で学び、働く>ということ。」

毎日エデュケーション・ソウルデスク
元インターン
池田 明穂さん (いけだ あきほ)

大学2年2学期より韓国ソウル市内の私立大学に交換留学し、2015年2月~7月、学生インターンとしてソウルデスクに勤務。中学生のときにたまたま聞いた韓国語の発音に興味を持ち、独学で韓国留学を目指すようになる。留学中は専攻である日本語教育と韓国メディアについて学びながら、美味しい韓国料理をひとつでも多く食べる為にお店探しと節約生活に勤しむ。ダンスと読書が大好きな大学生。

「留学すれば自分が変わる」はウソ??

はじめに

みなさん、こんにちは。
今回コラムを書かせていただきます、池田明穂と申します。私はソウル市内の大学に交換留学生として通いながら、毎日エデュケーションソウルデスクで学生インターンとして勤務しました。

留学した一年間、そして学業と仕事を両立した半年間で私が得たことを、この機会に皆さんと共有できたらいいなと思っています。

留学のキッカケ

私の場合、なにかの出来事がきっかけで留学を決めたわけではなく、中学のころから漠然と「人と違うことがしてみたい」という欲望があったのが一番の理由でした。というのも私は、部活に青春をそそいだこともなければ、学校の成績はいつも中の上、悪いことをして先生に怒られたことはないけれど、特に褒められたこともない。そんなどこにでもいる平凡な学生だったからです。

そんな私が唯一皆より飛びぬけて関心を持っていたのが、韓国語でした。当時私の周りでは英語以外の言語を勉強している学生はほとんど居らず、韓国語の勉強だけはいくらやっても苦にならなかったので、「これが私の武器になるかもしれない」と考え、交換留学を目指して地元の大学に進学しました。

大学進学後も地道に勉強し、交換留学生と言語交換などをしながら留学準備を進めていました。

田舎者のスランプ

そうして意気揚々と乗り込んだ韓国の地だったのですが、「留学するまで20年間地元を離れたことのない田舎者」は留学一ヶ月目にして早くも沢山の挫折を味わうことになります。ホームシックになり、初めての寮生活に不安になり、韓国人の性格の強さに負け、一から作る人間関係に疲れ…何より留学をナメていたのかも知れませんね。(笑)

そんな私に更に追い討ちをかけるように、ある授業で他の国の留学生達に討論でこてんぱんにされてしまいました。韓国語だけは一生懸命勉強し続けてきたけれど、いくら発音や字が上手でも、授業では自分の意見を正確に伝えることのほうが大切です。自分に自信が無くなり、何もかも上手くいかない日々が続き…。そんなとき、ふと「このままじゃ留学した意味が無い!」と思い、手当たり次第にスピーチコンテストや国際交流行事に参加するようになりました。

「留学すれば自分が変わる」なんてウソ??

留学前、多くの先輩や教授から、「留学すると君の人生は自然と変わるよ」とアドバイスを頂くことがしばしばありました。その言葉は決してウソではありませんでした。確かに性格や考え方などの面で変わった部分もあり、視野が広くなったなと感じることもあったからです。

しかし、それには限度があります。そのラインを乗り越えて更に自分を成長させようとすると、かなりの勇気と努力が必要です。与えられたものを受け取り、こなすだけでは成長できません。海外で生活できる期間が限られている留学生だからこそ、自分のチャンスはどんなに大変でも自分で掴みに行きましょう。

私の場合、この海外での学生インターンという挑戦を通して、更に前に進もうと努力をしました。

さて、次は本格的に学生インターンについて、そしてそこで学んだことについてご紹介したいと思います。

二つの立場を同時に経験して

学生インターンに挑戦!

さあここから本格的に学生インターンのことについてお話したいと思います。
私の場合、韓国語能力だけでなく社会性や自分で考える能力も身につけたかったので、ある韓国情報サイトで毎日エデュケーション学生インターンの募集記事を見て、これだ!と思いすぐに応募しました。

学生インターンの場合は、通常のインターンとは違い学業優先なので、自宅勤務二回、事務所での勤務一回の週三回で、各四時間ほどの余裕のある勤務となります。
大学の外国人向け入学募集要項の翻訳やソウルデスクのブログ作成、その他韓国留学に関する情報収集などを行うパソコンでの業務。週一回はデスクワークだけでなく、外に出てお客様が住むコシテルやハスクの開拓・見学、大学訪問、お客様の韓国到着サポートなどの勤務を行いました。

経験したから分かること、経験しないと分からないこと

インターンとして勤務する前に約半年間「日本からの留学生」として生活した経験は、インターン業務においてとても役に立ちました。韓国の生活にある程度慣れ、自分が留学に来た当初を振り返る余裕が出来ていたので、お客様をコシテルなどにご案内する際やブログを書く際に、自分が初めに知っておきたかったことをお伝えするように心掛けていました。例えば、バスの種類や乗り方、日本から持っていくべきもの、韓国の気候等についてです。

反対に、インターンを通して初めて経験し学んだことも沢山ありました。
コシテルやハスクのオーナーさんは私より年配の方がほとんどだったので、彼らが話す韓国語自体も聞き取りにくかったですし、大学だとあまり使う機会の無かった尊敬語を使わなければならないので、とても苦労しました。

また週に1回は必ずブログを書いていたのですが、読者の方により面白くディープな韓国の情報を伝える為にはどうしたらいいのかを研究したり、外出するたびに普段なら見過ごしてしまうような些細なことにも気を配ってみたりと、インターンを始める前の半年間とはまた違った韓国を沢山見つけることが出来たと思います。

「サポートされる側」から「サポートする側」へ

このように私は、留学生として学校や学生から「サポートされていただけ」の半年とは違い、今度はお客様を直接的・間接的に「サポートする側」にも立つこととなりました。反省する点もありましたし、自分の仕事を上手く処理できずに悩んだこともありました。その度に、「お客様からすると私たちは初留学で頼りになるスタッフのひとりとして一生記憶に残る存在なので、安心して生活が始められるようサポートしましょう」というソウルデスクスタッフさんの言葉を思い出すようにしていました。

私が経験したことや学んだことをお客様にお伝えすることで、お客様も安心して留学生活を送ることができ、私たちもまたいろいろな気付きや成長を得ることができる。社会に出て必要な精神を留学中に学べたことは、とても大きな収穫だったように思います。

日本人として韓国で働く

日本クオリティーを忘れるな

インターン時に限らず日常生活でも、韓国人から「日本人は静かだよね」「日本人は部屋をよく清潔にするよね」といわれることがありました。実際、日本に比べて韓国はどうしても清潔でなかったり適当だったりする部分があり、衛生面や環境面で不安を抱いているお客様もいらっしゃいました。なので、ソウルデスクでは新しいコシテルを見学する際には毎回女性スタッフが訪問し、日本人が満足する施設が整っているか、騒音、排水、冷暖房等についても細かくチェックしています。文化や価値観が違う外国であるため、お客様の信頼を得るためにも現地で働く私たちの目で確認することが更に重要になってくるのです。

ちなみに私自身はその部分においてはすぐ適応でき、ソウルデスクのブログでも書いていたように寮生活も楽しんでいましたし、屋台や市場で食べる料理も好きでした。なので、お客様と直接接するお仕事の前日は、日本のクオリティーを忘れない為に母と電話をしたり、ソウルの街と日本の街の違いを観察するためにわざとカフェの窓側席に座ってみたりしました。(笑)

日本人として日本人のために韓国で働くということ

日本人として日本人のために韓国で働くにはどうすべきか…。ずばり、「日本人としての心を忘れてはいけない」ということだと思います。
私は韓国語や韓国文化が好きで留学に来ましたが、インターンをするときには出来るだけ日本人の目線から物事を考えるようにしていました。お客様と接するときやブログを書くとき、募集要項を翻訳するときも、日本人が見て・聞いて分かりやすいものを提供することが、私たち日本人スタッフだけに出来ることだと思っています。ただ、日本人の心を持ち続けるだけでは駄目だということも学びました。契約をする際や大学を訪問する際、韓国社会を理解し相手を尊重しながら、話を進めていかなければなりませんからね。

 

また、相手の韓国人の方々に私たちスタッフが良いイメージを持っていただけると、お客様への対応も良くしていただけると思いますし、「日本人」の印象も良くなり、更なるプラスの相乗効果を生むことができるのではないでしょうか。

私たちが韓国を理解し日本人の心を忘れないことで初めて、日本人であるお客様のために韓国で働くことが出来るのだと思います。

最後に

海外での学生インターンという貴重な経験をさせて貰ったことで、自分にも自信が付きましたし、自分が知らない世界が沢山広がっていることに改めて気付かされました。1年の留学生活と半年間のインターン生活を終えて、達成感を感じていると共に、これからの目標に向けてのやる気で一杯です。

長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
そして、私に学生インターンというチャンスを下さった毎日エデュケーションの社員の皆様、本当にありがとうございました。

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毎日エデュケーション海外オフィスとして、2012年9月にソウルにオフィスを開設いたしました。現地到着時から帰国までみなさまの留学生活をサポートいたします。また、大学や語学学校、滞在先などとの連携や協力を一層深めることで、最新かつ有益な情報をリアルタイムでお届けしてまいります。

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