カナダ語学留学の基礎知識

カナダは英語とフランス語の２つの公用語を持つ国で、海外からの移住者に対する語学教育が古くから行われてきました。

語学学校には様々な国からの留学生がおり、アジアからはもちろん、スイス、ドイツ、イタリアなどのヨーロッパ圏、コロンビア、メキシコ、ブラジル等のラテン系、また、フランス系カナダ人が英語を学んでいるのが特徴です。

また、語学研修が一通り終わった人を対象とした専門学校もたくさんあるので、ビジネス、貿易、ツーリズム＆ホスピタリティ、英語教授法など、留学される方の目標設定に応じて進路を選ぶことができます。専門学校を併設している語学学校もあるので、スムーズに専門コースに移行できるのが魅力です。

「住みやすい街」ランキングで常に上位に選ばれるバンクーバーは、太平洋に面したブリティッシュ・コロンビア州の街。カナダ第三の都市で海と山に囲まれており、自然を身近に感じることができる街。カナダ西部の玄関口として日本からも多くの観光客が訪れ、質の高い語学学校が多く留学生にも人気があります。温暖な気候とコンパクトにまとまった都市部、治安の良さなどが魅力。またバンクーバーは『ハリウッドノース』と呼ばれるように映画やテレビドラマなどの撮影がよく行われることでも知られており、街中で撮影隊を見かけることも多いので、留学中に映画スターに遭遇することもあるかも！バンクーバーは放課後にハイキングやアウトドアアクティビティを楽しみたい人にもお勧めの街です。冬には日帰りでスキーやスノーボードも楽しめます。

ブリティッシュ・コロンビア州の州都であるビクトリアは、バンクーバー島の南端に位置する小都市です。カナダで最も温暖な気候で治安も良く住みやすいので、カナダ人にとって”引退後に住みたい街”として名前があがることも。ビクトリアという都市名は英国女王からとられており、現在でもガーデニングやアフタヌーンティーなどの英国文化が残っている美しい街。市内にはブッチャードガーデンやクレイダロック城などの有名な観光スポットも多く、ビクトリアからバンクーバーやアメリカのシアトルへフェリーが就航しているので週末に小旅行も可能です。街の中心地にある語学学校はアットホームな小規模校が多いので、あまり大きな都市ではなく、小都市で落ち着いて勉強したい人にお勧めの街。

カルガリーはアルバータ州にあるカナダ第五の都市で、カナディアンロッキー観光の玄関口にもなっています。石油産業で発達した町並みと西部開拓時代の文化が混在し自然と文化が調和した街。物価が安く生活がしやすいのも留学生にとって嬉しいポイント。夏には世界的に有名なカウボーイの祭典「カルガリースタンピート」が１か月に渡って開かれることでも知られています。市内にはカルガリータワーや冬季五輪のオリンピックパークといった見どころがあるほか、カナディアンロッキーへ足を延ばすこともできます。費用を抑えて自然に囲まれた生活をしたい方にお勧めの都市。日本人が比較的少ないのでできるだけ日本語を使わない生活をしたい人にもお勧めです。

オンタリオ湖に面したトロントは、カナダの経済・金融の中心として、世界中から企業や人々が集まる国際都市。実際に街を歩いてみても国籍や人種に偏りがないと感じるでしょう。冬は寒さが厳しいもののダウンタウンには地下街が発達しているので快適に過ごせます。トロント大学などの世界でもトップクラスの大学がダウンタウンの中心にあり、学術都市としての性格も持っています。自然豊かなキャンパスを散策するのも良いでしょう。トロントから90分の距離には世界的観光地のナイアガラの滝があり、多くの語学学校がアクティビティでツアーを組んでいます。また、人気のあるカナダにおいて比較的日本人比率の低い学校が多いのも魅力の一つ。カナダ最大の都市なのでエンターテイメントも充実しており大都市で生活をしたい人にお勧め。

モントリオールはトロントに次ぐカナダ第二の都市です。ケベック州はフランス語圏のため街中にフランス語が溢れており、カナダの他都市と違いヨーロッパの都市のような雰囲気が味わえます。英語とフランスとのバイリンガル留学も可能な都市です。街はセントローレンス川に面し、新市街と旧市街に分かれている街並みは「北米のパリ」と呼ばれています。夏にはジャズフェスティバルや国際映画祭が行われるなど、大都市ならではのエンターテイメントも魅力です。日本人が少ない環境に身を置きたい人にお勧めの街です。またフランス系カナダ人が英語を学んでいることもあるので、他の国では味わえない現地の学生と一緒に勉強ができるのも魅力の一つ。英語だけでなくフランス語も学びたい人に最適の留学先です。

基本的な滞在方法としては、ホームステイ／民間寮／アパート滞在／ルームシェアなどがあります。

初めて海外留学をする人は、現地での生活リズムを作りながら日常英語に触れられるホームステイがお勧め。プライバシーを確保したい人は民間寮の選択肢もあります。アパート滞在は気軽に滞在できる反面、自分で部屋を探したりマネージャーと契約をしたりと何かと大変ですので、ある程度現地での生活に慣れてからにしましょう。

一方、アパートを間借りするのがルームシェアですが、ルームメイトとのトラブル等はある程度覚悟しなければなりません。お互いにルールを決めて気持ちよく滞在できるように心がけることが大切です。