所変われば品変わる　（第19回）

5月28日に、エンデバー・ジャパンがIEOとの共催により、南アフリカ大使館内で開催した、ガート・グロブラー駐日南アフリカ大使閣下による「日本・南アフリカ交流100周年」を記念するセミナーでは、私たちが今まで知らなかったお話もあり、とても興味深いものでした。

特に両国が正式に交流を開始するなんと300年も前に、長崎出島に駐在したオランダ東インド会社の社員たちの次の赴任先は必ず南アフリカだったことで、日本の文化や情報は直に南アフリカに伝わったなど、日本と南アフリカの結びつきが深かったことを初めて聞き、出席者全員いろいろなことを学ぶことできました。

セミナー後に行われた大使と大使館員の皆さんを囲む懇親会では、南アフリカ産の美味しいワインが出席者にふるまわれ、6月11日開始のFIFA南アフリカ大会に向け全員が大いに盛り上がりました。もちろんその後7 月11日まで行われたFIFA大会における日本チームの大活躍など、ＴＶで夜遅くまで観戦した皆さんは、それ以上に盛り上がったことと思います。

塩味野菜アイスプラントって？

さて、ワインを飲みながら、出席者のひとりで南アフリカに駐在で数年住んだことがある青山さんが「ワインを飲むと、アイスプラントのサラダがほしくなるな！」と言い始めました。
「この野菜は南アフリカ産で、砂漠が原産で海水の中でも育つそうですよ。食べるとプチっという食感で、しゃきしゃき感があり、ちょっと塩味がします。私のように「メタボ」といつも医者に注意されている者には、ミネラルなどの栄養がバランス良く含まれているこの野菜は理想的な食べ物なんですよ。それに、この野菜自体に塩味がすることから、ドレッシングもあまりかけなくていいので、私のようなカロリー制限をしている者には、もってこいの野菜なんですな、これが」と自分のちょっと出たお腹を右手でたたきながら話してくれました。

すると、料理が大好きという同じく参加者の美弥さんが「ああ、あの葉にプチプチがついている野菜ですね。南アフリカ産なんですか？知らなかった。このごろは運がいいと、高級スーパーに置いてある時がありますよ」と皆さんに教えてくれました。

しかし、聞いている私たちは、葉につぶつぶがあって、その中に塩けのある水分が含まれている野菜をちょっと想像できません。小松菜のような硬めの葉につぶつぶと想像しても実感がわきません。砂漠で育てるなら、とげの無いサボテンのような葉かなと私は想像してみました。

さて、その後、数日してから青山さんから私たちに、この野菜の拡大写真がメールで送られてきました。皆さんもご覧ください。

ちょっと見ると子持ち昆布みたいですね。日本料理には、ミョウガや山椒など風味のある野菜を薬味として使いますが、私の知る限りでは、塩味のする野菜は初めて聞きました。健康にも良いそうですので、メタボが気になる方、どこかのスーパーに置いてあれば買って食べてみませんか。野菜も、その国の風土や自然環境で「所変われば品変わる」なんですね。今回は南アフリカ特産の野菜「アイスプラント」のお話でした。

次回のセミナーは、"外国語を短期間でマスターしたい”という方必見！

8月26日（木）のセミナーは、「外国語をマスターするための『三本目の道』」

ベストセラーの「カルチャーショック・ハーバードＶＳ東大」の著者で、アメリカ人言語学者のベンジャミン・トバクマンさんをお招きし、「三本目の道」という題で、外国語を一生懸命に勉強するにもかかわらず、上達しないと悩んでいる方へ、時間をなるべく節約して、成果が得られるバランスの取れた学習方法を伝授していただきます。

日時： 　8月26日（木） 午後7時～9時 （午後6時半開場）
　　　　　セミナー後に講師を囲む懇親会があります。

場所： 　港区勤労福祉会館

なお、今回は夏休み特別企画として、申し込み先着10名の皆さまを、夏休み特別企画として無料でこのセミナーにご招待いたしますので、ぜひ奮ってご応募ください。