マレーシア語学留学の基礎知識

マレーシアの英語研修機関は、首都クアラルンプールに集まっていますが、ペナンやジョホールバル、コタキナバルも人気があります。アジア圏内では、フィリピン留学の人気が高まっていますが、マレーシア留学もフィリピン留学とは違った魅力が多くあります。
理由のひとつとして、歴史的に英連邦に属していたため、英語教育が盛んであることがあげられます。マレーシアの英語教育は欧米スタイルで行われ、経験を積んだ質の高いネイティブスピーカーの講師によるグループレッスンが中心です。また、費用面についても、マレーシアの語学留学費用は、欧米圏の語学留学に比べて半額程度に抑えられるため、リーズナブルな語学留学が可能になります。
欧米へ留学せずとも、欧米と同様のクオリティの高い授業をリーズナブルに受講できるのはマレーシア留学の魅力と言えるでしょう。

マレーシアには大学付属英語研修機関と、民間の語学学校があります。
どちらも、一般英語コースや英語検定試験対策用コースなど、多くのコースがありますが、大学進学を目指すのであれば、大学付属の語学学校に入学し、アカデミック英語を受講するのもよいでしょう。
また、大学付属英語研修機関は、欧米の大学との提携校となっていることが多く、欧米への進学を目指す場合は、マレーシアで語学留学、進学をした後に、欧米の大学へ単位移行し、欧米の大学へ編入することも可能になります。
なお、マレーシアは、90 日間観光ビザ （事前申請不要） で滞在できる為、90日以内なら、観光ビザで気軽に留学することができます。

マレーシアの最大の都市、クアラルンプールは、東南アジア屈指の近代都市です。市内には高さ452mのペトロナス・ツインタワーをはじめとする高層ビルとアラビア風のイスラム寺院が混在する、アジアの魅力あふれる都市です。

市内には国立回教寺院や王宮など特徴的なイスラム建築が随所に見られますが、中心を流れるクラン川を隔てた西側にはイギリス統治時代の歴史的建造物が今も残っています。

クアラルンプールとは、「泥の川が混じるところ」という意味です。街の名前の由来となったクラン川とゴンバック川の合流地点は、19世紀半ばに錫鉱山の発見とともに発展しました。

クアラルンプールは観光の街でもあるため、高速道路や市内鉄道、モノレールなど交通機関も発達しており、市内の主な名所や観光スポットへは公共交通でアクセスが可能です。郊外に足を延ばせば、ビーチや熱帯雨林など豊かな自然にもふれることができます。

ペナン島は、マレー半島の西方、マラッカ海峡に位置するマレーシアの島です。マレー半島とはペナン・ブリッジ（長さ13.5キロメートル）とペナン第2大橋（長さ24キロメートル）の2本の橋でによって結ばれていて、クアラルンプールからは北西に約 350 km の場所にあります。

人口は約 70 万人で、住民には華僑が多く、街並みも中国文化の影響を強く受け、街には飲茶の店が立ち並んでいます。
ペナン島は、「東洋の真珠 (The Pearl of The Orient)」と呼ばれ、現在でもマレーシア随一の観光地です。世界遺産に登録されている古い街並みが残るジョージタウンと、島の北部のパトゥ・フェリンギ、テロック・バハンなどの高級リゾートホテルが立ち並ぶビーチがあり、島の中に新旧の文化が調和しています。

ペナン島からクアラルンプールへは飛行機や、バスや列車で移動ができます。日本からの直行便はありませんので、クアラルンプールやバンコク、シンガポールから乗り換えが必要になります。

コタキナバルは、サバ州の首都であり、ボルネオ島に位置する東マレーシア最大のリゾート都市です。

コタキナバルの気候は、熱帯雨林気候であり、年間を通して気温は平均 26-28 度とほぼ一定で過ごしやすい気候ですが、6 月から 2 月の間は雨季となり、雨が多いのが特徴です。

また、さまざまな動植物が生息する熱帯雨林に囲まれた自然豊かな景観が魅力で、東南アジア最大で世界遺産にも登録されているキナバル山が望めます。休日にはマリンアクティビティ満喫することもできます。近年は、東マレーシアの経済の中心として急速に発展しており、観光客向けのエコツアーが増えている人気の観光地です。

なお、コタキナバルへは、日本からの直行便もあります。

マレーシアでは大学の学生寮や民間のレジデンス(シェアハウス)滞在、サービスアパートメント滞在、ホームスティ滞在の選択肢があります。

大学の学生寮は、多くが2人部屋をシェアする形になります。部屋の中には勉強机、ベット、クローゼットなどがあり、共有バストイレ、共有のキッチンには、冷蔵庫、電気ケトル、電子レンジ、洗濯機が備わっています。ジム、プール、コインランドリーが完備されている大学寮もあります。Wifiも利用できます。いろいろな国から来た学生と共同生活をすることで、幅広い交友関係を持っことができるでしょう。

レジデンスに滞在する場合は、語学学校から手配をしてもらうことが多いでしょう。1ユニットに3～6名で共同生活を行います。寝室は、１人部屋か２人部屋を選択できることが多いです。リビング、キッチン、バス・トイレは共有で、冷蔵庫、電子レンジ、テレビ、洗濯機、Wifiも完備されています。

サービス・アパートメントとは、家具や家電完備かつ掃除やタオルやベットシーツ交換などのサービスがついたマンションです。自炊もできるので、自分の時間を持ちたい学生にはお勧めできますが、費用は割高になります。

ホストファミリー滞在の場合は、平日２食、週末３食付きのところが多いです。現地のホストファミリーと生活することで、英語力だけでなく、マレーシアの文化を学べる良い機会になるでしょう。また、生活水準も高いので、安心、安全な滞在となるでしょう。