2009年3月初旬に、はじめて「上海」を訪ねる機会を得ました。

“世界経済の中心と言われる上海とは一体どんな都市だろう！”
雲の中に吸い込まれるような高層ビル群、活力に満ちた人々の様子、猛烈なスピードで建設が進む地下鉄や高速道路網、人々に自信がみなぎり、まるで競い合うかのように、奪い合うかのように生きる人々の様子・・・そんなエネルギッシュなものを期待していたのです。まさに世界で最も熱い場所、上海！！！

そんなイメージを胸に上海に到着したのですが、空港に到着し、リニアに乗り、街中を移動していくうちに、そんな暑苦しい（笑）印象が消え去り、自然に街に溶け込んでいく自分を感じていきました。そう、思っている以上に、この上海という街は過ごしやすい！
近代的なものは日本よりも近代的、庶民的なものは日本よりもさらに庶民的。そんな極端な環境のなかで暮らすことで、精神的バランスがとれているような不思議な感覚がありました。

そして、同時に上海の街から感じたものは、なぜか「自由」でした。
以前、北京を訪問した際は、その発展ぶりに驚いたのと同時に、国家の意志や統制を強く感じました。しかし、上海にはそれをあまり感じなかったのです。中国で働くことや暮らすことは、実際は日本よりも窮屈なのかもしれません。しかし、それを理解しながらも、それでも上海には「自由」を感じるのです。
私は、「自由な雰囲気」が発展成長する都市の条件だと思います。恐らく世界でも発展成長している都市に共通している雰囲気だと思います。

5月から開催される上海世界博覧会。史上最大規模の出展国数、予測来場者数を誇る中国重点国家プロジェクトにより、上海には世界中の視線が注がれ、さらに輝きを増していくことでしょう。
私なら間違いなく留学先は上海を選ぶと思います。