宮永コンピテント英語塾 (第8回)
第八回:楽しい英会話 ~大学の町のスターバックスで~
宮永コンピテント英語塾
宮永國子(みやなが くにこ)
宮永Competent英語塾 塾長、人類学博士。国際基督教大学大学院人類学教授、多摩大学グローバルスタディーズ学部創設学部長を経て、現在ハーバード大学研究員。
(2008年11月15日掲載)
楽しい英会話
~大学の町のスターバックスで~
K子さんは、年齢40歳。英語はけして得意ではありませんが、仕事の上でどうしても必要です。宮永コンピテント英語塾の夏季合宿には3度目の参加です。第1回目は、船酔いのような症状になり、文化ショックに生理的に苦しみました。しかし今回は、本人も言うように、ランクアップ英語集中講座の効果で、英語も異文化もまったく怖くありません。
お分かりのように、英語自体はいまだに少々ブロークンですが、ここからは宮永コンピテントでは、一直線に上手になります。年齢は無関係です。それではK子さんの報告から、少し抜き出してみましょう。
大学の町のスターバックスには、思ったよりも人がいた。ドアを開けると、手前のテーブル席は人で埋まっている。カウンターの前にも4、5人並んでいる。手前の女性が列の最後かと思って声をかけた。
"Are you in line?"
相手は
"No. No."
といって、身をよけた。よけてくれた先に、列の最後があったので、そこに並ぶ。
K子さんが列に並んだ直後に、リュックサックを背負った男性がやってきた。彼は微笑んで、
"Hello."
と挨拶し、K子さんの後ろに並んだ。K子さんも、
"Hello."
と微笑んだ。店員が声をかける。
"Hi. How are you?"
K子さんも答えて、
"Fine. Thank you. What is the today’s coffee?"
と聞いてみた。
店員さんは、斜め後ろを向いて、張り紙を見ながら、何か言ったが分からない。耳慣れない言葉だったので、聞き取れず、
"・・・kirigent"
そのように聞こえた。何か不思議な響きの言葉が、今日のコーヒーの名前だ。
"What does it taste? Light?"
と聞いてみたのだが、ききとれない。
"・・・It is African Coffee…"
軽いかどうかがわからない。LightのLがRに聞こえたかもしれない。もう一度、尋ねてみる。
"Does it taste light or mild?"
今度は通じたようだ。店員さんは考えながら、
"Mild. Would you try this one?"
K子さんは少し考えてから、
"I would try it."
と言ってみた。すると店員さんは、にこっとした。
K子さんの報告はまだ延々と続きます。続きは次の機会にしましょう。
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