物価も安いし、居心地もいいから、だらけて楽しい生活を送ろうと思うと、とことんだらけられちゃいますよね。

授業に出なくても、放置する学校もあるので。実は私も、北京ではだらけてしまい、学校に行かない時期があったんです。でも留学費用を出してもらっている両親に申し訳ないという気持ちや、その先の就職を考えたときの焦りから、また通うようになりました。私の場合、高校を出てすぐ留学したので、日本に帰っても何も無かったんですね。だから「ここで何か作っておかないと」という焦りや使命感は強かったです。そのために現地で就職したというのもありますね。遊ぶとしても、例えば中国人の友達と遊んでる人は中国語も伸びていたから、遊ぶなりにいろいろあるけれど、引きこもるのはNGです。

そう、留学するメリットって、語学だけじゃないと思います。いろんな国の人と知り合えたり、日本の良いところ・悪いところを客観的に見られるようになったり・・・あと、意外と見過ごされがちなのが、同じ価値観をもった日本人に出会えるということですね。日本人同士の交流を極端に嫌う人もいますけど、あまりこだわらずに、いろんなことを楽しむ気持ちでいると、収穫も多いと思います。

すごい、理想的ですね。最近だと逆に中国の人たちが日本に来るようになったから、日本国内でも中国語人材の需要がすごく高まってますよね。社会人集中講座に参加してくださったお客様でホテルのフロントで働いてる方がいらっしゃったんですけど、やっぱり中国のお客さんがすごく多いから中国語の勉強を始めたということでした。街でもよく中国語を耳にするようになりましたし。

今まで全く考えたこともなかった価値観にふれるので、視野が広がるんですよね。それに、不都合なことがあっても、それを自分で乗り越えたら自信になりますしね。最悪、あまりに合わなかったすぐ帰ってこられる距離ですし。

そう、中国は予想だにしないことが起こる所なんで、「なんでもこい」っていう気持ちでいないと。皆、最初はまずその心持ちを習得するという感じですよね。それに、中国の人も想像してるよりずっとフレンドリーですし。今の中国は住みやすくなってますから。

私の場合、日本のことをよく知らなかったのが、意外に苦労しましたね。留学前に、日本のことをよく勉強してなかったんです。で、けっこう日本の基本的なことを質問してくるんですよね、人口や地理のことだとか物価とか歴史のことも。

確かに中国に行ってから、日本や世界の地理に詳しくなりました。日本人留学生も全国から来てましたから、帰国後に遊びに行ったりしましたし。

そう、日本国内にも友人が増えましたよね。職業、年齢関係なく付き合えて。そういう、年齢をこえて友達付き合いする機会って日本ではなかなかないですよね。そういえば、青森出身の子がいつも「ねぶたはいいよ～」とアピールしてましたね。
あと、中国の人は「いつか地元に遊びにおいで！」ってよく言ってくれますよね。

そうそう、中国へ行ってから、郷土心というか、自分の住んでる土地への愛着をもたないと、という気持ちにはなりましたね。中国の人は基本的に地元への愛情が強いから、その様子を見てると、やっぱりその土地に興味をひかれちゃいます。それまで郷土愛が薄かったから、その姿勢を悔い改めました（笑）。

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