グローバルキャリア塾 連載コラム
健康コラム (第1回)
第一回:残暑を乗り切る食事
中国への赴任、留学の準備に必要用な渡航者健診を行っている医療法人社団 日中友好医院によるコラム。中国古来の健康方法などを紹介。
(2007年8月1日掲載)
8月は残暑を乗り切る食事についてお話しましょう。
日本では土用の丑の日(今年は7月30日)に食べる鰻が夏バテ解消料理として有名ですが、「医食同源」の思想がある中国では、特に夏に関して「この日はこれ」、という食事は無く、四季を通じて鶏肉、豚肉がよく使われます。
勿論、中国にも鰻料理はあり、好んで食べられていますが、矢張り一般庶民のスタミナ原としては鶏肉や豚肉に軍配が上がるようです。
特に鶏肉は体にやさしい不飽和脂肪酸が多く、更に皮を取り除いて調理すれば脂肪分を半分以下に抑える事が出来、カロリーの気になる方や、お年寄りにも最適といえます。
古く「薬膳書」にも「鶏は体を温め、胃、すい臓を助ける滋養食」と記されていて、滋養の目的で烏骨鶏(骨まで黒い鶏)などがスープに使われたりしています。
蒸し暑い夏はどうしても淡白な味の食材を求めがちですが、そこに渇を入れる為にも、私の家では辛めの「宮爆鶏丁」(鶏肉を使った四川料理)や「マーボー豆腐」を食べたりしていました。食事で汗をかいた後は、何故か暑い夏が少し涼しくなったような得をした気分になれるのです。皆さんもトライしてみてはいかがでしょうか。
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