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第1回:【中国語学習】成功の鍵は目的から考えた目標設定

株式会社Rungar
代表取締役

冨江 恭直

東京都出身。早稲田大学国際教養学部卒業。中国ビジネス8年(日本のゲーム、アニメ等コンテンツの中国展開に従事)、中国在住5年(上海、南京)の経験を活かし、「話せる、聞ける、ビジネスで使える」という確かな実感を重視した中国語学習のコーチング型スクールを運営しています。趣味は、中国各地の麺類を食べ歩くこと。

確実に身につく【PaoChai】オンライン中国語コーチング(毎日留学ナビ)

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(2021年11月15日掲載)

みなさま、こんにちは!PaoChaiオンライン中国語コーチング代表の冨江です。

PaoChaiオンライン中国語コーチングとは、中国語を“話せる、聞ける”という確かな成長実感を重視したコーチング型オンラインスクールです。

本日は第1回目ということで、語学力を伸ばす上で、私たちが最も大切だと考えている目標設定について書きたいと思います。

PaoChaiオンライン中国語コーチング
https://paochai.jp/lp/

【中国語学習】成功の鍵は目的から考えた目標設定

「語学力向上」と「効率」の鍵は目標設定

私は、語学力を伸ばすために最も重要なことは目標設定だと考えています。

なぜなら、そもそも目標設定をしていないと、成果が出たのかどうかもわからないからです。

また、最近よく「効率的な学習法」という言葉を耳にしますが、「効率」は目標が明確でないと把握できません。

語学習得における効率は、ある時点での能力Aから、ある時点での能力Bまでの上昇幅を、時間で割ることで求めることができます。

効率= 語学力の伸び ÷ 時間

そうなると、 この式でいう「語学力」をどう定義するか、つまり目標設定が重要になります。

【中国語学習】成功の鍵は目的から考えた目標設定

SMART目標と目的関連性

では、どのような目標設定がよいのでしょうか。

語学検定はわかりやすい例です。英語であればTOEICで700点から900点に伸びた、中国語の場合、HSK(中国漢語水平考試)6級の試験で200点から240点に上がった、というような話です。

では、語学検定を目標に定めて学習するのがよいのでしょうか。
この点を検討するために、そもそも、「よい目標」の条件とは何か、という点を考えてみましょう。

PaoChaiオンライン中国語コーチングでは、リリース当時から、「SMART目標」にこだわってきました。これは、もともと経営の領域で使われる用語ですが、次の5つの条件の頭文字を表しており、これらを満たすと良い目標と言われています。

Specific(具体的)
Measurable(測定可能)
Achievable(達成可能)
Relevant(目的関連性)
Time-bound(期限が明確)

私はSMARTの中でも一番重要なのは、Relevant(目的関連性)だと考えています。目標を設定する際は、その目標を達成することが、何につながっているかを十分検討しなければなりません。

多くの学習者にとって、将来的に中国語を使って「会話」することが、語学を勉強する目的なのではないでしょうか。つまり、中国語を“話せる、聞ける”ことです。

そうであれば、“話せる、聞ける”という目的に直結する目標設定をすべきです。

なぜこのような当たり前のことを考える必要があるのでしょうか?

それは、「目標」を間違ってしまうと、望んだ結果を得られないからです。

英語のペーパー試験で満点近くの高得点を取っていても、実際の会話で話せないし、聞き取れない、ということはよく起こります。

この原因は、明らかです。

つまり、これは一般的な語学検定で測定している能力が、「会話できる」ことと目的関連性(Relevant)が低いのです。

学習者のほとんどは、“話せる、聞ける”ようになりたい、つまり会話力を身につけたいと考えているはずです。

でしたら、その目的にできるだけ直結する目標設定をすることが大切です。

(もちろん、語学検定における高得点がしっかりと会話レベルに相関していることもあります。また、こうした問題意識からスピーキングなどに特化した語学検定も出てきています。)

【中国語学習】成功の鍵は目的から考えた目標設定

語学学習における成長実感

そんなに目標を明確にしたり、効率を追求したりしたら、語学学習が無味乾燥な作業のようになり、やる気がなくなってしまうのでは?と考えてしまう方も中にはいるかもしれません。

しかし、私は、自分自身の実体験から、語学学習においてやる気を最も喚起するのは、“成長実感”だと考えています。

少しでも短い時間で「できるようになった」という確かな実感があれば、何より嬉しいですし、継続して学ぶモチベーションになります。

このため、目標を具体的にして、学習における効率を徹底的に追求することにより、よくありがちな長年学習しても、少しも会話ができず、どんどんやる気が失われて、結局諦めてしまう、といった学習者を減らせると考えています。

【中国語学習】成功の鍵は目的から考えた目標設定

日本人に合った学習方法

このように、目標を設定して、学習を進めるということは、実は日本人学習者の特性に向いた学習方法と言えます。

日本人は良くも悪くも、正解のある問題を解くことに長けている傾向があり、大学入試や語学検定などのペーパーテストに対して、あれこれ対策や準備をして、攻略するのが得意です。英語で言えば、TOEICのような語学検定で高得点を目指すことが多くの学習者の目標になっています。

現代のように多様な価値観が認められる時代において、このようなやり方は、教育や学習全体的な側面から見た場合は、正解のある問題を解く力しか養うことができない、と言われ、批判されることもあります。

しかし、効率的な語学習得を考えた場合、これはとても大切な方法になってきます。
もちろん先ほど書いたように、ペーパーテストと会話では、学習方法は異なってきますが、まずは、自分で答えを探すというような総合力とは別に、純粋に語学力だけ伸ばすという目的であれば、割り切って明確な目標を設定して進めるほうがより効率的と言えるでしょう。

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以上、今回は、中国語学習において、明確な目標設定がいかに大切であるか、ということについて書きました。中国語力を向上させるためにも、効率的に学習を進めるためにも、語学をする目的に適った明確な目標が重要です。

次回は、このような考えに基づき、具体的にどのような目標設定が最適なのかについて、3つの学習段階に分けて考えていきたいと思います。

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