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アジアの熱風 (第1回)

第1回: アジアの熱風

英文毎日室長、ザ・マイニチ編集長

西尾 英之(にしお ひでゆき)

1963年生まれ。87年毎日新聞入社。福島支局、社会部などを経て03年から特派員としてパキスタン、インド、タイの各国に駐在。12年4月から現職。

The Mainichi

(2012年5月1日掲載)

3年間を過ごしたタイの首都バンコクから3月末、東京へ異動になりました。すでにこの時期、バンコクは酷暑の季節が始まっています。深夜に到着した羽田空港での帰国の第一印象はもちろん「日本ってこんなに寒かったっけ?」。しかし東京での生活を再開して1カ月。強く感じるのは、日本社会の暗さ、元気のなさです。

「暗い」という印象には、昨年3月の東日本大震災の影響もあります。東京の駅や電車では節電のため一部の蛍光灯が取り外され、夜のネオン街も活気がありません。しかしそれ以上に通勤電車やオフィスなどで見かける若い人が、何とも疲れ、不機嫌な表情をしていることが心にひっかかります。

私が学生生活を送った1980年代は、日本はちょうど「バブル経済」の時代でした。株価や不動産価格は際限なく高騰。大学生の就職先はいくらでもあり、大手証券会社の会社説明会に1回出席すれば内定がもらえるといった、現在では信じられない状況でした。

当時に比べれば、今の若い人たちはほんとうに大変です。「一億総中流」から一転した「格差社会」を生き残るため、自身の夢や希望を押し殺して生きている印象があります。誰もがそうではないのでしょうが、少子高齢化が進む日本社会の現状を見ていると、もはや若い世代のみなさんが、私たち中年世代以上の誰もが抱いた「楽しい将来」「明るい未来」への希望を感じることは、難しくなっているのでしょう。

バブル期がよかったと懐かしむつもりはありません。中年以上の世代には、今の日本の厳しい状況をもたらした責任があります。でも、戦後の日本が歩んできた右肩上がりの「高度成長」が最後の輝きを見せたあの時代。力いっぱい働き、遊び、希望に満ちた未来を信じていた時代の雰囲気を、今の若い人にも味わってほしいのです。

そんなことを感じるのは、私が新聞記者として見てきた今のアジアが、まさにそういう状態にあるからです。インドは今、ちょうど日本の1960年代から70年代にかけての「高度成長期」。一足先に経済成長を果たしたタイやシンガポールなど東南アジアの先進国は、一歩進んで「バブル期」に突入しつつあると感じます。

平均的な日本人よりもはるかに物質的な豊かさを享受している富裕層はもちろん、決して豊かとは言えない人々も「明日はきっと今日よりもよくなる」という希望に満ち、まぶしいばかりです。一方で私たち日本人はその先にあるものも知っています。私は彼らをうらやましく思う一方で、何かを助言をしたいような複雑な思いで、豊かさへの道を突っ走るアジアの人々を見てきました。

このコラムでは、通り一遍の観光旅行では知ることができないそんなアジアの現状をお伝えしていくつもりです。以前に比べれば、海外に関心を持つ日本の若者は明らかに減っています。今のアジアに何を感じるかは人それぞれでしょう。コラムで、一人でも多くの人がアジアに関心を持ち、自身や日本の将来について思いを巡らせるお手伝いができれば幸いです。

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