砂漠の国からサラマレコ、ヤバイよドバイ！

みなさん、こんにちは。 このような書き出しで毎月コラムを書き始めて、気がつけば15回目です。 前回のコラムにも書きましたが、私は今月末でこの仕事から離れることになりました。そのため、今回がこのコラムの最終回になります。 今回のテーマは「私のドバイ留学最終日」です。最近は留学に関する私の考えや思いを書くことが多かったので久しぶりの思い出話です。 是非、お楽しみください。

最終日の朝は、最終日という実感はありませんでした。しかし、いつも通学で使っていた自転車は前日に友人に譲ってしまっていたため、若干の違和感を感じながら電車で学校まで通勤しました。
始業の30分ほど前にオフィスに着くと、なぜかたくさんの風船がオフィス中に散りばめられていました。そこでようやく「私は本当に日本に帰るのか」ということを実感しました。その後、朝食にお気に入りだった校内カフェテリアのEnglish Breakfastを食べ、コーヒーを飲みながら先生やスタッフたちと仕事前のコミュニケーションを楽しみました。

実際に仕事が始まっても、正直な話、最終日の私にはあまりやることがありませんでした。現地スタッフの仕事は後任に引き継ぎを済ませていたため、私は帰国後に日本で予定されていたミーティングの準備をしたり、ドバイ現地で最後にやらなければいけないことを済ませ、あとは時間を潰す為に学校内を歩き回り、油を売っていました。いつもは暇だと時間が過ぎるのが遅く感じますが、その日はなぜか時計の針がすごいスピードで回転し、過ぎ去って欲しくない時間がどんどん過ぎていったのを覚えています。

夕方になり、お別れの時間も迫ってきました。ES Dubaiでは仲間が帰国をするときはメッセージが書いてある色紙とケーキがサプライズで用意をされるのが恒例のため、いつもバレバレの理由で帰国するスタッフをオフィスから引っ張り出し、その間に準備をしていました。
私がオフィスで帰りのフライトのオンラインチェックインをしていると、あるスタッフが「最終日だから写真を撮らせて」と声をかけてきました。察しの悪い私は何も気が付きませんでしたが、これが私をオフィスから引っ張り出す口実でした。ジャケットを持っていこうとすると、頑なに拒まれTシャツで写真を撮っていました。何枚か写真を撮った後で彼が一言「やっぱりオフィスからジャケット持ってきて」と。

何も予想していなかった私はオフィスに集合しているスタッフ、先生、担当していた日本人留学生達の顔を見たその瞬間に涙が出ました。「涙が出たらどうしよう」や「恥ずかしい」など思う間も無く、体中の水分がなくなってしまうのかという程の涙が出ました。色紙をもらいましたが、目が霞んでしまい読むこともできませんでした。それと同時に、これほどの涙を流すことができるほどの生活を送ることができた満足感にも満たされていました。そして、日本に帰ってからも、より仕事に邁進することを胸に誓い帰国しました。
余談ですが、何名かの友人が、荷物を車で運んでくれ、空港の出発ロビーまでお見送りに来てくれましたが、全く泣けませんでした。それは寂しくなかったわけではなく、学校で泣き過ぎて泣き疲れてしまったということをこの場で弁明しておきたいと思います笑。

私は今月末にまた同じ様な日を迎えます。このコラムが公開されてから半月は残されているため、最後の日まで全力で駆け抜けたいと思います。
末筆にはなりますが、本コラムを執筆するにあたりオファーを下さり、毎月アップロードをしてくださった毎日エデュケーションの皆様にはこの場をお借りして最大限の感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。ありがとうございました。
そして、私の辿々しい文章にお付き合いいただき、本コラムをお読みいただいた皆様にも感謝の気持ちをお伝えできればと思います。もしどこかでお会いすることがあれば、みなさんの留学体験談を拝聴することを心から楽しみにしています。