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グローバルキャリア塾 連載コラム

留学と国連-世界8カ国で学んだブレずに自分の軸で生きる力

第3回:「何者でもない自分」から生まれた新しい原動力

Peace Blossom 代表
キャリアコーチ・マインドセットコーチ
異文化リーダーシップトレーナー
元国連行政官、米軍専門家

大仲千華

国連の行政官(社会統合支援担当)として国連ニューヨーク本部、南スーダンなどで和平合意の履行支援、元兵士の社会統合支援、人材育成に約10年従事。80人強の多国籍チームのリーダーを務める。閣僚経験者も任命される政府要員向け国連PKO国際研修の講師。内閣府「平和構築・平和維持に関する研究会」委員。「自分の軸で生きる練習-オックスフォード・国連で学んだ答えのない時代の思考法」を刊行。コーチングのプロとして自分の軸で生きる大切さを伝えている。オックスフォード大学修士課程修了。

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Peace Blossom

(2020年10月15日掲載)

前回は、留学先で「一体なんの為に塾に行くのか?」と聞かれて返答に困ったお話しをしました。
 
内なる価値観が揺さぶられ、日本の当たり前が当たり前とは限らないという事を文字通り体感する日々。受験のことが全く気にならない訳ではないけれども、それでも、なぜか心の底では、私は今何かここでしかできない大切なことを体験している、というような感覚が芽生え始めていました。
 
当時そこまではっきりと認識していた訳ではありませんが、こうした体験こそがこれからの人生で大事なことを生み出していくーそのような感覚が漠然とあったような気もします。
 
その感覚を信じ、私はスポーツ三昧の日々に邁進し、1年間の留学生活を終えました。
 
17歳のわたしを本当の家族のように迎え入れてくれたホストファミリーに出会えた事は本当に幸いでした。大学で教え、また社会人を指導する立場になり更に実感しますが、人の成長を見守り、しかも、他人を無償で家族の一員として受け入れ(毎日ご飯をつくり)、愛を注ぎ続けるということは本当にすごいことです。私もなんらかの形で恩返しのできる人でありたいという気持ちは今でも忘れていません。
 
さて、帰国後は、留学先の単位を認めてもらい日本の高校を卒業し、受験勉強をすることを選びました。
 
ニュージーランドの自由な雰囲気に慣れてしまってからは、日本の制度が窮屈に感じられたので、そのような選択をしたのですが、次のチャレンジは、もはや高校生でも留学生でも、大学生でもない「何者でもない自分」に直面したことでした。
 
ニュージーランドでは、それまで当たり前だと思っていた考え方や価値観が揺るがされ、日本に戻ってからは、それまで当たり前のように思えた「社会的アイデンティティー」(◎◎高校◎◎大学所属)がなくなりました。
 
日本という社会を生きる上である種の存在証明のような社会的アイデンティティーもなくなり、自分が一旦「ゼロ」にリセットされたような気がしました。
 
今となっては、その後の展開が分かっているので、こうして簡単に言葉にすることができますが、当時は先が分からない不安で泣きそうになったこともありました。
 
そんな日々の中で、私はなんの為に勉強をするのか?という想いが浮かんできました。
 
それは、「考える」というよりも、自分がゼロになる中で、わたしは一体何をしたいんだろう、どんな人生を生きたいんだろう?という問いかけが自然と自分の中から湧き出てきた、という表現が近いと思います。
 
自分という存在として、改めてその形を模索しながら、なにか新たな一歩を踏み出そうとしていたのだと思います。
 
古い価値観やアイデンティティーが一旦リセットされることは、苦しくはありましたが、今思えば、新しい考え方や価値観(マインドセット)が根付くために必要なプロセスだったと思います。
 
大人になってから「何者でもない自分」になるのは大変だけれども、まだ柔軟な時期にそのような体験を持てたのは幸いだったかも知れません。
 
そのような一年を経て、当時日本で唯一全ての授業を英語で行っていた上智大学の学部に合格し、大学卒業後にはオックスフォード大学から授業料と渡航費、生活費を含む全額奨学金を授与され、修士課程へ進みました。
 
これらの合格は、「なんの為に勉強をするのか?」という問いに向き合わなければありえなかったと思っています。なぜなら、欧米の大学では、まさに「なんの為に」と「なぜ」が重視されるからです。
 
奨学金の面接では「あなたはなぜオックスフォードで勉強したいのですか?」と聞かれました。
 
オックスフォード大学は、世界大学ランキングで4年連続1位でもあり(日本の大学で100位以内に入っているのは2校のみ)、超難関というイメージがあるかも知れません。ただ、大学院の入学では試験はなく、小論文と志望動機が合否の大きな判断材料となり、まさに「なんの為に」が重視されます。私は決して全ての科目を器用にこなすタイプではなかったので、このような選抜方法は非常に有難いと思いました。
 
スマホを開けば、一瞬で「答え」が出てくる時代ですから、「なんの為に勉強をするのか?」なんてやっかいな質問はすっ飛ばしたくなるかも知れません。すぐに答えが出るとも限らないので、今はともかく一生懸命に努力するという時期もあると思います。
 
ただ、「なんの為に」や「なぜ」をすっ飛ばして一生懸命と努力だけで頑張れるのはせいぜい10年。長い人生、どこかで行き詰まるか、燃え尽きてしまうと思います。
 
ニュージーランドで触れた「なんの為に」は、その後も私の強い原動力となってくれました。

コロナ禍で働き方などの見直しが起こる中で、大学での勉強も会社での会議も研修も、改めて「なんの為にやるのか?」という問いかけが生まれています。

この問いに「自分の答え」をみつけた人たちはこれから強いと思います。

これを読んでくだっている方にはちょっと立ち止まって、ぜひそれぞれの「なんの為に」をみつけて欲しいと思います。
 
次回はオックスフォードで触れた「なぜ」の力についてご紹介したいと思います。

クリスマスカード
20年以上経っても、ホストファミリーとクリスマスカードの交換が続いている。年に一回でも互いに近況を確認し合う瞬間はとても嬉しい。単に文字を交換している以上の価値があると改めて思う。

大仲さんの書籍「自分の軸で生きる練習~オックスフォード・国連で学んだ答えのない時代の思考法」が雑誌「東洋経済」にて紹介されています。

日本人は「ランキング」が好きな傾向にある。例えば、偏差値、人気企業、芸能人のランキング等々。つい、ランキングに流されて自分の進路を決めたり、重要な判断を下したという人もいるのではないだろうか。しかし、そもそも海外には日本のようなランキングは存在しない。「ランキングがあれば、自分の頭で考えて判断しなくて済むが、そうした指標が妥当かどうか、または自分にとって役に立っているかどうかはまったく別の問題」と著者の大仲千華さんはいう。この記事では、「他人の指標や意見に流れないための考え方」を紹介しています。

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