グローバルキャリア塾 連載コラム

行けばわかるさ  (第26回)

第26回:ビフォーインターネット、アフターインターネット

扶桑法務事務所

丹 勇貴(たん ゆたか)

大学卒業後、特殊法人職員、翻訳・通訳業などをしながら、週4日はサッカークラブの夜間練習に参加するという“夢追い人生活”を経験。夢追い終了後、商社勤務、レストラン経営等を経て現職。著書「就職は自分の“売り”で勝負しろ」

人類史上において「インターネット」の出現は、「自動車の発明」と同じくらいに、大きな社会変革をもたらしたものといえます。職場での「仕事が出来る人」の評価基準も、インターネット出現の「前」と「後」とでは、大きく異なるそうです。

私は20年くらい前にフリーの翻訳業をしていたことがあるのですが、翻訳業の世界もインターネットが出現してからは大きく変わったようです。私が翻訳業をしていた頃は、和英翻訳も私のような日本人が一次翻訳をして、英語のネイティブスピーカーがいわゆる「ネイティブチェック」(proof reading)を行うという翻訳手法が一般的に行われていました。インターネットなど存在しない時代でしたから、日本語が読めて、英語に翻訳することの出来る英語のネイティブスピーカーを見つけることがなかなか出来なかったのでしょう。

しかし、今日では、インターネットを介して、世界中のどこにでも和英翻訳を発注できるので、日本人並みに日本語が出来る英語圏の人、あるいは長年外国に住んでいて、ネイティブ並みの文章力を持った日本人を見つけることが容易にできます。そうなると、ネイティブスピーカーが一次翻訳した文書を、さらにネイティブスピーカーがチェックすることになるので、品質的には高いものになります。その結果として、普段日本語で日常生活をしている日本人が、ネイティブスピーカーと競って和英翻訳の仕事を受注することは、よほど専門性の高い分野でない限り、難しくなっていると思います。

このように、インターネットの出現によって、巷でもよく聞かれる「語学はツールに過ぎない」という言葉は、益々真実味を帯びてきています。インターネットを介して、世界中から情報を入手できる今日においては、「ことば」に置き換える知識や思想、アイデアといった「コンテンツ」を持っていない限り、多少語学が出来ても、仕事やキャリア形成にはそれほど役に立たないでしょう。

世の中というのは「便利になる分、競争も激しくなる」というのが常ですね。それが良いことなのか、悪いことのなのか、最近はわからなくなって来ましたが…。

​(2009年12月15日掲載)

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