毎日留学ナビの読者の皆さん、こんにちは!
毎日エデュケーション台北事務所の王です。
もうすぐ台湾の旧正月ですね。
台湾の旧正月は日本の新年と違って、毎年2月の初旬から中旬まで、約2週間に渡ります。
華人にとって、旧正月は長年続いている伝統で、精神的な象徴の一つです。
今回の「我愛台灣」では、台湾人は旧正月に何をしているのかを皆さんにご紹介いたします!
▲賑やかな台湾の旧正月を一緒に体験しましょう!
お掃除
旧正月に入る前、家々ではまず部屋を掃除します。それは、いわゆる「1年間のほこりをはらい、新年を迎える準備」するためです。掃除をすると、1年間の不運を外へ出し、幸せを迎えることができると台湾人は信じています。
それに、旧正月が近づくにつれ、ヘアカットをする人が多くなります。これは「1年間の不運を髪の毛と一緒に切り落とし、来年へ連れて行かない」という意味が含まれています。そのため旧正月に営業している美容院は、連休の影響もあって、通常より料金が値上がっています。
▲1年のほこりをしっかり払って招福!
年越し用品を買う
旧正月に多くの店は休業となるので、家庭の主婦にとって、あらかじめ食材を用意することがとても大事ですね。毎日の食事に欠かせない食材もさることながら、縁起のいいお菓子、お祝いの言葉が書いてある「春聯」(後で説明します)、箱入りフルーツギフト、新しい服、神様に供えるお花や果物など、旧正月に使うものの買い出しは重要なポイントです。この時期に準備しなければならないものが多すぎて、お金を使いたくなくても、ついに使ってしまいますね。
それぞれの市と県に地元の乾物街がありますが、最も代表的なのは台北市にある「迪化街(ディーファージェ)」と言えます。台湾で一番大きい乾物街であり、旧正月に必要なものはほとんどここで購入できます。商品は食べ物が一番多いですが、新年の飾り物や特色グルメもいっぱいありますので、ぶらつきながら食べるのも楽しいです。毎年、ものすごい人出で大混雑になりますが、旧正月ならではの賑やかな雰囲気を体験したい方は、是非「迪化街」へ寄って行ってくださいね!
▲この活気をぜひ味わって!
▲縁起の良いお菓子や果物をゲットします!
大晦日の年越しご飯
おめでたい<音>にちなんだ食べ物
旧暦の大晦日には、皆実家に帰り、家族が集まって年越しの夕食を一緒に食べるようにしています。そして、大晦日の食卓にはいくつか決まったおかずをよく見かけます。
大晦日には、おめでたいことを表す単語と発音が似ているものを、縁起の良い食べ物として食べます。
代表的な例は魚料理。「魚(ユイ)」と「余る=餘(ユイ)」の中国語の発音が同じなので、家族の皆が魚を食べると、おいしい物が1年間に渡って絶えず、貧しくならないと言われています。
他に、台湾語で「大根=菜頭(チャイトウ)」の発音は「いい兆候=好彩頭(ハウチャイトウ)」と似ています。「大金持ちになる」、「運がよくなっていく」という意味を象徴している中華風蒸しパン=發糕(フアガウ)などの食べ物も定番です。
魚 = 餘(余る)
yú = yú
菜頭(大根) ≒
好彩頭(いい兆候)
cài tóu ≒ cǎi tóu
ひとくちメモ★台湾人と日本人の距離感
同じくおめでたい物の形に似た食べ物も、旧正月に食べます。水餃子の形は昔の貨幣「元宝」と似ているので、「お金を招く」ことを象徴する食べ物になりました。そして、丸い食べ物は「一家団欒」で、家族を一箇所に集まるのを象徴しているので、丸い形のおかずも旧正月の食卓でよく見かけます。
▲一品一品に意味が込められているのですね。
逆さに貼る<春聯>
旧正月には赤い紙に縁起の良い言葉を黒や金色のインクで書き、家の門に貼り付けます。この紙を「春聯」と言います。春聯を貼ると、お金と福をうちに招き、厄除開運の効果があると言われています。一般的に正方形と長方形の二種類あります。そして、正方形の紙には縁起のいい一文字しか書かないようにしています。例えば「福」や「春」。また、正方形の春聯の貼り方も少々違いがあります。
初めて逆さになった春聯を見たとき、恐らく「これは貼り間違えてしまったのでは?」という疑問を抱くでしょう。実は、春聯は逆さに貼る慣習があるのです。
中国語の「逆さま=倒(ダウ)」の発音は「到来=到(ダウ)」に通じるので、春聯にある文字を逆さまに貼ると、「福到来」と「春到来」という意味を表すことになるからです。
街で逆さまの春聯を発見したとき、慌てて直してあげないでくださいね。家の持ち主に怒られるかもしれません。(笑)
▲あら?「福」の字が逆さまに!?
▲真似したいくらいかわいい、台湾の「春聯」デコレーション
爆竹
旧正月に爆竹を鳴らすのは、ある伝説に由来します。
その伝説によりますと、昔々、「年」という人間を食う怪獣がいました。「年」は旧正月になると、あちらこちらの村々をかき乱し、村人に恐怖を与えていました。ある日、村人は偶然「年」が鞭を打つ音に弱いことを知り、旧正月に騒音を立てて「年」を村から追い出すようになりました。これが旧正月に爆竹を鳴らす由来です。
騒音で災いを払うだけではなく、爆竹の音が聞こえると、なにか新年の賑やかな雰囲気も感じられますね。
拝年
旧正月の間、親戚の家へ挨拶に行ったり、お互いの近況についていろいろ話したりします。
特に目上の人に会ったときは、「新年快樂(インネンクァイレウ)」(新年おめでとう)、「恭喜發財(ゴンシイファチャイ)」(金持ちになりますように)、「身體健康(スンテイジェンカン)、萬事如意(ワンスールーイー)」(ご健康と好運を祈ります)などのお祝いの言葉を言い、相手が良い年を過ごせるようにお祝いします。
お年玉をあげる
これは子供たちにとって一番嬉しいことで、親たちが一番悩んでいることでしょうね。旧正月に親戚や家族のおうちへ訪ねるとき、目上の人はお金の入っている赤い封筒を用意して、未成年あるいはまだ大学を卒業していない家族にあげなければなりません。
また、目上の人だけではなく、就職した若者が育ててくれた両親に感謝の気持ちをこめて、お年玉をあげることもあります。
お年玉の中国語は「壓歲錢(ヤースエーチェン)」と言います。この単語の由来はちょっと抽象的です。大昔、人は新年に糸で繋いた小銭を子供にあげるようにしていました。小銭の重量で子供の「とし」(歳)を逃がさないように押さえる、つまり長生きできるように祈っています。現在に至って、小銭の価値は昔と違うため、紙幣に変わってきました。そして、偶数は華人にとって縁起がいいので、お年玉に200、600、800など偶数の金額しか入れません。
数字の意味
なぜ偶数は縁起がいいでしょう。
華人は数字に特別な意味があると信じています。お年玉、ご祝儀やお香典を用意するときだけではなく、日常生活に時々使われる四字熟語、或いは新年の挨拶によく数字が使われています。
下に数字に関する紹介をリストアップしましたが、一緒に見てみましょう!
台湾での数字の意味
「一」は最初で、すべての始まりなので、古いものを新しいものに変える、新しい循環の象徴です。
「二」は一番小さい偶数であり、「良いことは必ず重なって来る」という意味が含まれています。
「四」は発音は「死」と同じなので、死と不吉の象徴です。
「六」は中国語の「溜(リョウ)」の発音と同じです。「溜」は流暢、順調の意味があり、仕事や生活が順調に進んでいくことを意味します。
「八」は中国語の「發(ファ)」と同じ発音です。中国語の「發財(ファチャイ)」はお金がたくさん稼げるように祝う言葉だから、よく使われています。
「九」は永久の「久(ジョウ)」の発音と同じで、人の寿命や物事の絆が長く続けられるように祈る意味です。
「十」は中国語の中で「十全十美(シーチュアンシーメイ)」という言葉からあり、「十」は最大数を意味し、いい物事が全部一箇所に集まり、完璧であることを象徴する数字です。
台湾の旧正月はちょうど日本の連休と同じ時期でよかったですね。まだ連休の予定を決めていない方は、せっかくのチャンスなので、台湾に遊びに来てはいかかでしょうか?中国語の練習もできるし、1年1回だけの旧正月の雰囲気も体験できるし、一挙両得ではありませんか!
では、今回の「我愛台湾」はここで終わりです。皆様が充実した休みを過ごせますように!
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