グローバルキャリア塾 連載コラム

ニッポン人のさとり方 (第11回)

第11回  楽をすることの定義:持てる力を最大限に活用するために

松岡 祐紀さん 株式会社ワンズワード
代表取締役、写真家

松岡 祐紀

19歳でスコットランドのエディンバラに留学。NYにてスタジオアシスタントを経験した後、ロンドンに在住。帰国後はフリーランス・フォトグラファーとして活躍。2009年にノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス氏の「ソーシャルビジネス」という理念に感銘を受け、株式会社ワンズワードを起業。レッスンの質の高さを売りにしたオンライン英会話スクール「ワンズワードオンライン」を立ち上げる。

2011年よりブエノスアイレスへ移住、さらに第三の故郷としてメキシコシティに居住。2014年3月に中南米・南米の英語学習者のためにスペイン語版ポルトガル語版英語版のオンライン英会話スクールを開設。現在は、ブエノスアイレス、メキシコシティ、日本を行き来して、ソーシャルビジネスの理念の普及と事業拡大を目指している。

個人ブログ: https://keepmyword.hatenablog.com/

株式会社ワンズワード

(2011年2月1日掲載)

「人生、楽をして生きていきたい」というと、人は怪訝な顔をする。
なんて不遜な考えを抱いているのだろうと思う人もいるだろう。

たぶん「楽をする」という定義を勘違いしている人が多いからだ。僕が「楽をしたい」と言うときは、どのように努力をすれば「楽が出来るか」考えているのだ。

正直、仕事なんてしたくない。
出来る事ならば、知らない国、行ったことない国を旅し、毎日魅力的な人と会って、彼らと日が暮れるまで一緒に話をしていたい。

だが、それはまだまだ叶わぬ夢なので、毎日仕事をしている。ただし、それにかかる時間をなるべく少なくするための努力は怠らない。そして、自分が楽を出来る仕組みを作ることに最大限努力する。英語学習についても同じことを考えていた。

まず手っ取り早く英語をマスターするには留学するしかないと思い、19歳で日本を飛び出した。そして、現地に着いて自分の英語力のなさに愕然として、「ではどうすれば早く英語をマスター出来、とっとと自分の好きなことに打ち込めるか」を考えた。

真剣に考えた挙句、英語の構文、その構造をマスターするのが先決だと思い、「English Grammar in Use 」という文法書を何度かやって文法をマスターした。

そうして身につけた文法を体に染み込ませるために英作文に没頭した。スピーキングについては話す機会を増やし、自分のミスを指摘してくれる優秀な先生を見つけるしかないと思ったが、幸運にも本当に素晴らしい先生が見つかった。

「英語を話せるようになりたい」「起業したい」などと漠然と考えている人は多い。だが、「ではそれを行うために、最善の道は何かを考え、実行に移す人」は少ない。ただ闇雲にそれらに飛び込んでいっても勝算は低いにも関わらず漠然と毎日努力をし、そしてそれに飛び込んでいってから費やしたそのような努力や費用に文句を言っている人のほうが遥かに多い。

本来ならば物事に取り掛かる前にこそ、最大限の努力をするべきなのだ。

物事に取り掛かってからでは、その物事に囚われて、冷静な判断をすることは出来ない。それまで投入した自分の努力を否定するのは嫌なことだし、中々出来ないことだ。物事を始める前に、自分に楽をさせてあげる方法を真剣に考える必要がある。なぜならば、それが一番物事を継続させ、成功させる近道だからだ。

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