グローバルキャリア塾 連載コラム

ニッポン人のさとり方 (第60回)

第60回 フィリピン人先生とネイティブスピーカーの先生はどっちが優秀なのか?

松岡 祐紀さん 株式会社ワンズワード
代表取締役、写真家

松岡 祐紀

19歳でスコットランドのエディンバラに留学。NYにてスタジオアシスタントを経験した後、ロンドンに在住。帰国後はフリーランス・フォトグラファーとして活躍。2009年にノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス氏の「ソーシャルビジネス」という理念に感銘を受け、株式会社ワンズワードを起業。レッスンの質の高さを売りにしたオンライン英会話スクール「ワンズワードオンライン」を立ち上げる。

2011年よりブエノスアイレスへ移住、さらに第三の故郷としてメキシコシティに居住。2014年3月に中南米・南米の英語学習者のためにスペイン語版ポルトガル語版英語版のオンライン英会話スクールを開設。現在は、ブエノスアイレス、メキシコシティ、日本を行き来して、ソーシャルビジネスの理念の普及と事業拡大を目指している。

個人ブログ: https://keepmyword.hatenablog.com/

株式会社ワンズワード

(2015年8月1日掲載)

フィリピン人先生とネイティブスピーカーの先生はどっちが優秀なのか?

2009年にオンライン英会話スクールをスタートした当初はフィリピン人のみだったが、今ではアメリカ、カナダ、メキシコ、イギリスなど多くの国の先生が在籍するようになり、そして今度はエストニア在住のウクライナ人の先生、Sasha先生を仮採用した。

(ビデオからも人柄の良さが伝わって来る。それにネイティブスピーカーでも落ちることがある弊社の英語テストで過去最高点を叩き出した才女でもある)
当初は優秀なフィリピン人先生を見つけることに四苦八苦していたが、今は門戸を広げたおかげで、先生採用もかなり改善された。新しくしたトップページにも語っているが弊社では、最終面接はすべて自分で行っている。その面接時の採用基準を説明したい。

まずはどういう先生を不合格にするかだ。

1. 自信過剰な先生。

フィリピン人の先生に非常に多い。
最終面接に来るような先生はすべて難解な英語のテストに合格した先生ばかりなので、当然英語はできる。

だけど、「それがどうした?」と思う。

英語の先生だから、英語は出来て当たり前だ。ただのスタート地点にしか過ぎないので、そこで満足して人に対して偉そうな態度を取る人は面接で真っ先に落とす。

2. 先生という職業をなめている。

これはネイティブスピーカーの先生たちに多い。
おれ、ネイティブじゃん、だから英語教えるの簡単だろ」と思って面接に来る人もあっさり落とす。

つい先日も前職がメリルリンチ(アメリカの投資銀行)に勤めていた人が応募してきたので面接したが、落としてしまった。正直、合格させたかったが、最終面接という場であの態度では、生徒様に対してもっと舐めた態度を取ることは目に見えていたので、不合格にした。

 

では、逆にどのような先生が合格するのかというと下記のような先生たちだ。

1. 友達になれる先生。

これはより正確に言うと、「生徒様の友達」という意味だ。例えば、フィリピン人先生はこの枠に該当する先生はほとんどいない。どうしても彼らは「先生」という枠から飛び出すことに抵抗がある。でもそれが逆にいい場合もあるので、一概にダメとは思っていない。

この枠に当てはまるのはアメリカ人などのネイティブスピーカー、それにワンズワードで積極的に採用している陽気なメキシコ人先生たちだろう。

メキシコ人先生

(そういう意味では典型的なメキシコ人だなと思うのがOmar先生だ。高度な言語知識やレッスンのプロとしての採用ではなく、「人柄」で採用した一人でもある。どこか憎めず、ご両親からの愛を一身に受けた感じが滲み出ている)

2. プロ意識が高い先生。

これは弊社の所属しているすべてのフィリピン人先生たちが該当する。
生徒様の間違いをマシンガンのようなチャットで打ち込むKristin先生や、イギリスの王侯貴族のような格調高い英語を操るSheila先生など数多くのフィリピン人先生が在籍している。

ちなみに先日、フィリピン人先生たちの採用を進めていたのだが、「今在籍しているフィリピン人先生たちと同じレベルの先生を見つけるのは無理」という白旗宣言がフィリピン側からあり、仕方がないのでネイティブスピーカーの先生採用に踏み切った経緯がある・・・・

フィリピン人先生の方が総じて長く在籍してくれるし、プロ意識が高いので遅刻やキャンセルなども少ないので、こちらとしてはもっと採用したい。(ちなみに普通のフィリピン人の99%は遅刻、キャンセルは当たり前です。うちに在籍しているフィリピン人先生たちは特別です)

 

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい
第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい
posted with amazlet at 15.08.03

マルコム・グラッドウェル

光文社


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ただ最終的には自分の直感で決めていることは確かだ。マルコム・グラッドウェルの著書にもあるが、学術的にも直感やひらめきの正しさが証明されつつある。もちろん、これはただの思いつきではなく、確かな経験と知識の裏付けがある場合に限る。さらに自分の場合は、「社長による最終面接」、「縁故採用などもないフラットな採用方針」という有利な立場がある。
(「社長による最終面接」という場でも偉そうな態度を取る人は生徒様の前でも偉そうな態度を取ることは火を見るよりは明らかなので、最初から採用しません。でもそういう人が意外と多いという悲しい事実があります)

このような厳しい採用面接を経て研修も行って、さらには生徒様によるモニターレッスンを経て、ようやく本採用という長いプロセスをかけて先生を雇用している。われながら莫大なコストと時間をかけているからこそ、これだけ質も高く、エンターテインメント性豊かなレッスンをする先生たちが採用できていると自負している。
(最終面接に合格して、それから研修を終えてから、その七面倒な採用プロセスで嫌になって辞める先生もたくさんいる・・・・結局、自分は見る目はないのだろうかとすら思う)

ただ一つ言えるのは、優秀な先生であれば何人でもいいと思う。

今回モニターレッスンまでたどり着いたSasha先生などはネイティブスピーカーよりも確実に語彙や文法の知識はあるが、たしかに訛りはある。発音だけならばネイティブスピーカーがいいかもしれないが、彼らも一長一短があるし、フィリピン人先生のプロフェッショナルな姿勢も捨て難い。

ワンズワードのように厳しい採用基準を設けておけば、そこに国境という垣根は存在しないのだ。
「安さ」ばかりが強調されるオンライン英会話業界において、今後もあくまで質にこだわって運営していければと思っている。

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