留学体験談 畑野亮佑さん （北京語言大学）

■自己紹介・留学動機

半年間、私は北京語言大学に留学しました。ちょうど大学時代に休学していた時期があった関係で、大学を卒業して会社に入社する前に自由に使える期間があり、その期間を有意義に使う方法を探した結果、中国に留学することに決めました。

大学の専攻は経済・経営学で、中国語は第二外国語でも取っていませんでした。しかし、私の勤める商社業界では最近、新入社員全員に中国語を必修にさせる会社も出てきており、この時期に集中して中国語を身に着けるということが自分のキャリア全体を通して大きくプラスになると感じ、留学を決めました。

■北京語言大学ってどんな大学？

北京語言大学は、その名の通り、語学や中国文化の学習に非常に特化した大学です。 ただ、語学といっても「外国人に」、「中国語を」教えるとことを主目的にしているという点で、いわゆる“外国語大学”とは少し違った大学です。

もちろん大学には中国人の学生も半数ほどおり、中国の文化や外国の文化そして外国語を勉強しています。

この体験記を通して色々紹介していきたいと思いますが、この大学での生活を実りあるものにするためには、この少し特殊な環境をどのように生かすかによるという点が、この大学の特徴だと思います。

■学校内の様子

一回目の今回は、大まかに北京語言大学内の学習環境や設備についてご紹介します。
結論としていえるのは、この大学のキャンパスは私のように半年や、一年間を中国という不慣れな地で過ごす海外からの学生にとって、不便のない充実したものだということです。

校内の顔ぶれは中国の大学というよりもアメリカの大学に近いイメージで、本当に多国籍の人間が中国語を学んでいます。ヨーロッパ人、アラブ人、インド人、アフリカ人、様々な人種宗教の人が入り乱れて勉強し、生活を送っています。

【寮】

留学生が済むことになる建物は国際学生宿舎といって、大学の寮の中でもひときわ整った建物です。部屋は日本人が満足できるくらい清潔です。テレビあり、シャワーあり、部屋の掃除サービスありで、日本の大学寮よりもよほど充実していると思います。
私はトルコの方と暮らすことになりましたが、部屋は二人が暮らすにはちょうどいい広さだと思います。

【食堂】

主に学生がキャンパス内で食事をとるのは学生食堂です。五階建ての大きな建物で、三階までが大広間、それ以上は少し高めのレストランが入っています。

食事の時間になるととにかく混みます。値段は一食１５元（約２５０円）あれば味はとても濃いですが、食べきれないくらいの量が食べられます。

上のレストランにはトンカツ定食などを出す日本食の店もあり、二倍くらいの値段ですが、ほぼ日本と変わらない定食が出てきます。他にもムスリム用のレストランがあり、予算に応じて世界各国の料理が楽しめます。

【運動設備】

私が、とても感心し、いつも使っていたのは陸上グラウンドとジムです。他にもキャンパスにはテニスコート、バスケットボールコート、サッカーコートがあり、いくつかは無料で開放されています。ジムは有料で半年９００元（約１５０００円）かかりますが、プールやシャワーなどもあり、勉強の合間に体のバランスを整えるとてもいい設備だと思います。

【その他設備】

病院、カフェ、散髪屋、写真や、カラオケまで、キャンパスの中になんでもあります。もちろん値段は外国人が多いということもあり、高めの設定ですが、細かいことに煩わされず、短期間に集中して中国語を学びたいという私のニーズにあったものでした。

次回は、授業時間以外の生活の中心となる、学生寮について詳しくご紹介したいと思います。