中国留学

留学体験談 N.Hさん (北京語言大学)

私にとって必要だった、価値のある時間

名前 N.Hさん
プログラム 長期語学留学
都市 中国/北京
学校 北京語言大学
期間 2023年8月~(11ヶ月)

中国語学習の動機

高校時代に第2外国語として学んでいたことをきっかけに、大学でも中国語を専攻として選び、さらにスピーキング能力を上げるために、語学留学を決めた。

到着時、困ったことなどがあればお聞かせください。

現地サポートサービスを使っていたので、問題ありませんでしたが、もし1人だったら、空港から大学までのタクシーをつかまえるのに苦労していたのではないかと思います。

クラス分けはどのようになされましたか?

初めに簡単な口頭面接があり、振り分けられました。学んでいる年数やHSKの取得級等を聞かれました。

クラスの人数や国籍の構成は?

漢語班のクラスは大まかに5つあり、初级<中级上<中级下<高级上<高级下。 前期は中级下で、単位を取得できたので、後期は高级上に上がりました。

クラスの人数はレベルによりますが、中級までは25人ほど、高級になると先生の数が減るためか分かりませんが30人ほどいます。

中級下の時は、日本1、タイ3、ロシア2、インド3、アメリカ1、ベトナム1、モーリタニア1、エジプト1、韓国3、メキシコ1、ベネズエラ1、フィリピン1。

高級上の時は、日本2、フィリピン2、タイ3、ウズベキスタン3、キューバ1、インド6、ロシア4、メキシコ1、アルゼンチン1、ドイツ2、ポーランド1、カンボジア1、インドネシア2、ラオス1、モーリタニア1

授業の進め方や内容、担当の先生について、感想をお書きください。

授業の進め方は、初級を受けていないので初級については分かりませんが、全て中国語で進められます。聞き取れるか心配もあるとは思いますが、先生は皆さん綺麗な標準語をお話になりますし、分からなければすぐに聞くことのできる雰囲気です。
積極的に発言をすることが求められますが、もちろん人前で発表することが苦手な人もいるので、それについては配慮してくださっているように感じました。日本の大学では、全くスピーキングの機会がなかったため、今の環境にとても満足しています。

その他、中国語の授業、カリキュラム、選択授業などについて、わかる範囲でお教え下さい。

  • 必修:週3回
    総合課になります。文法や単語を教科書の文章に基づいて学びます。内容は中国の時事問題や身近な話題です。 言語を教えることのプロですので、どのような質問をしても正確な答えが返ってきますし、言語以外の質問をしても詳しく解説してくださいます。威圧的な態度を取る方もおらず、穏やかなでありながらも、活発な雰囲気で授業が進んでいきます。
  • 高级口语:週2回
    4回に1回は発表があります。個人での発表やグループでの発表など、内容も様々です。先生の求める条件は厳しいものでしたが、成長した点、改善点をはっきりと伝えてくださいます。このまま日本に帰らず、この授業をずっと受けていたいと思うような授業であり、先生でした。
  • 熟语:週1回
    中国人と会話する上で熟語、慣用句などを知っておくことは必要です。先生は、言語だけではなく、中国文化・歴史など様々な方面に精通されており、熟語だけを学ぶというのではなく、色々な方面から学ぶことができます。
  • 商务汉语:週2回
    ビジネス中国語です。ビジネス上で、メールを書く、商談をするときの言葉などを学べるという感じではありませんでした。ですが、教科書の内容は時事問題をビジネス面から見るというものでしたので、出てくる単語は専門用語等もありました。
  • 写作:週1回
    単純に作文をするというものです。手書きが求められます。先生が毎回丁寧にコメントをくださいます
  • HSK5级:週2回
    中国語能力を上げるのにも役には立ちますが、授業の内容としては、中国語自体の解説よりも、どうすれば高得点を取れるかに寄っていました。
  • 私は受けなかったのですが、报刊汉语、英汉翻译、HKS6級などもありました。中級以上になると、必修以外の科目を選ぶことができます。どの先生も綺麗な標準語を話されます。

滞在先(寮)について

滞在先(寮)の部屋タイプは?

学生寮・相部屋

ルームメイトはいかがですか?(国籍・年齢・生活習慣等)

日本、同い年。運良く生活習慣が合っていたので上手くいきました。

部屋の設備や生活環境(気に入っているところ・便利なところ)

私が入寮した少し前に内装が新しくなったようで、とても綺麗でした。収納がとても多くありがたかったです。 各個人に机がありました。

部屋の設備や生活環境(不便なところ、困っているところ)

やはり壁が薄く、たまに隣の部屋から声が聞こえることがありました。こちら側も気をつけて生活をする必要があります。マナーがあまり良くなく、寮内でタバコを吸う人がおり、タバコの匂いが苦手なため、困りました。

寮内で自炊のできる厨房はありますか?

各フロアに2部屋、各部屋レンジ2つ、IH3つずつ
部屋でインターネットの接続はしていますか?

校内にあるため、校内Wi-Fiを使っていました。
30GBまでは無料、それ以降は微信でお金を払う必要がありましたが、80元以上課金する場合は、無制限に使えるようになるそうです。

現地でよく使用したアプリがあればおしえてください。
  • 亿通行(電車、バスに乗れるアプリ)
  • 美团(デリバリーアプリ)
  • 高德地图(地図アプリ、タクシーも呼べます)
  • 小红书(インスタグラムと同じようなアプリ)

生活スタイルについて

学内の運動施設、図書館は留学生も使用することは可能ですか?

運動施設は物によりますが、事務などはお金を払う必要がありました。図書館については、留学生も無料で利用できますが、本科生でない場合は、借りることはできず、図書館で読むことしかできません。自習机の利用はできます。

相互学習や家庭教師などはやっていますか?

日本語学科があり、会話授業に日本人ネイティブを求めているという情報を得て、授業にお邪魔していました。そこで友達を見つけました。

代表的な1日のスケジュールをお書きください。

08:30     起床
10:40-12:30 授業
12:30-14:00 お昼ごはん
14:00-15:50 授業
16:00-18:00 サークル
18:30-19:30 夜ごはん
20:00-    課題やお風呂
24:00-    就寝

毎日ではないですが、このような感じです。

授業以外の時間や休日の過ごし方は?

空き時間は、友達をおしゃべりをしたり、課題をしに寮に戻ったり、サークルに参加したりしています。 休日は、個人的に1日は絶対に遠出をせず家でゆっくりしたいので、家でゆっくりする場合は、ちょっと校内のお店に行ったり、映画を見たり、宿題をしたりしています。電車に乗って、観光スポットに行ったり、カフェ巡りをすることもあります。

学校の付近にスーパーや銀行はありますか?その他お気に入り・お勧めスポットがあれば教えてください。

学校内にスーパー、銀行がありますし、徒歩10分以内に大きめのスーパーやショッピングセンターもあります。 美味しい韓国料理屋さんがありました。

普段の食事はどこでどのように、いくらくらいでとっていますか?

学校の食堂で食べるか、デリバリーをしています。 学校の食堂は階によって値段層が変わるのですが、1・2階が10-15元、3階が15-20元、4階が15-30元ほど、5階は利用したことがありませんが、ちゃんとしたレストランのようです。 デリバリーであれば20-30元ほどが目安かと思います。

中国でスマホはどのように利用しましたか?

最初のうちは、香港SIMカードを使っていました。LINE等もVPNなしで使うことができるため、日本にいる親とも問題なく連絡を取れていました。 現地到着後、履修登録など書類を処理する会場で、SIMカードも売っています。全て現地の学生が助けてくれます。

日本との通信方法は?

LINEを使うために、日本でVPNを契約してから渡航しました。一応親には、微信を入れてもらっていますが、普段はLINEでやりとりをしています。 現地で買ったSIMカードは、1年で400元でした。2年だと600元だったかと思います。

持っていって便利だったもの、持っていった方が良かったもの

  • 浴衣:文化祭のときに着ました。着なくてもOK
  • iPad:前期は持っておらず、後期から買ったのですが、教科書が多いため全てデータ化し、タブレットだけ持ち歩くようにしたら、とても便利でした。
  • 自分が安心できるもの:クッションだったり、ブランケットだったり、慣れているものが近くにあると安心できます。
  • インスタント味噌汁、パックごはん、ふりかけ
  • レターセット
  • 日本のお菓子:友達を作るきっかけに
  • 世界史の資料集:様々な国から留学生が来ているので、少しでも相手の国について理解しておく必要があるなと感じました。

持っていって不要だったもの

日本の大学で使っていた教科書:こちらの大学で配られる中国語で書かれている教科書で、中国語で中国語を学ぶ方が有効だと感じました。

その他、留学全般について

ご留学先大学の感想

色んな国から留学生が来ているため、友達のほとんどは中国人ではなく、他の国の人です。そのため、中国語や中国文化だけではなく、他国への理解も深まります。 先生方はみなさん熱意をもって、非常に丁寧に教えてくださいます。また、改善点をはっきりと伝えてくださるのも満足しているポイントです。 校内に緑が多いところも好きです。

こればっかりは中国人のいるサークルに入ったり、校内の道端にいる中国人話しかけたりするしかないのかもしれませんが、もう少しネイティブとの交流機会があれば良かったなと思います。
私の場合は、武術隊の参加させてもらい、みなさんによくしていただきました。

留学前と留学後 の中国語力でどのくらい違いを感じますか?

はっきりと成長したと言えるのは、スピーキング、リスニング力です。もちろんまだまだ成長段階ですが、日本の大学ではスピーキングの練習をすることはなく、ほとんど喋ることはできませんでしたが、今では1人で10分間の発表をしたり、中国人と会話することもできます。

留学への迷い・不安、決断

私が渡航するときは、日中関係があまりよくなく、直前まで台湾へ行くか、英語圏への留学にするか迷っていました。

留学中、大変だったこと

聞き取れない、喋れないで悔しい思いをしたこともありますが、恵まれた環境にいることへの嬉しさ喜びの方が大きかったです。

留学して良かった点

中国人の先生や他の国から来た留学生との出会いです。本当に素敵な方々と交流を持つことができて幸せだと感じています。
中国に来ていなければ知らなかったことや中国文化をこの目で見ることができたことも良かった点です。

留学エージェント(毎日留学ナビ)を利用した理由

ネットで調べた際に、1番サポートがしっかりしていて、信用できそうだったから。

エージェントを使ってよかったこと

到着してすぐの迎えは、非常に有り難かったです。自分1人では大学に辿り着けていなかったと思います。
銀行口座開設や履修登録も手伝っていただけて、とても助かりました。着いてすぐに不安な気持ちのなか、サポートしていただける人がいることで、落ち着いていられました。

今、留学を考えている人へのメッセージ

私は今回の留学で、語学力が上がったことはもちろんですが、自分のことについて考える良い機会になったなと感じています。

日本にいる時は、大学の授業・課題やバイトに追われて、自分が何をしたいのか、強みは何かなど考える余裕はありませんでした。

中国に来て、授業に着いて行くのに勉強するのは大変ですが、時間的な余裕があり、今学んでいる中国語をどう活かそうかなど将来についてよく考えていました。クラスメイトには、同じ年代の人だけではなく、仕事をしながら通っている人や一旦退職をして学びに来ている人など、多国籍の人々に囲まれ、色々な考え方に揉まれました。

まだ、自分の人生を変えるような出来事や人には出会っていませんが、この時間は絶対に私にとって必要だった、価値のあるものだったと言えます。それは、人それぞれ何が自分にとって価値のあるものだったかは違いますが、同じ大学から来ている友達と話していたり、見ていてもそう思います。

語学力だけではありません。以前よりも、人の前で話すのが上手くなった、この分野や国についての理解が深まった、など過去の自分と比べるとたくさんの成長があります。

ですので、どのような形でも何かしら成果を得られるのではないかと私は考えます。 勉強だけではなく、しっっっかりと遊んで楽しんでください!!

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