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グローバルキャリア塾 連載コラム

次世代教育 (第23回)

第23回:親の信念

株式会社E-Concierge
代表取締役

斉藤 克明 (さいとう かつあき)

11981年より一貫して海外の初等・中等教育コンサルティングに携わる。1999年、中学・高校留学ガイドを出版。 2001年、日本人初のアメリカに本部を置くIECA(教育コンサルタント協会)のメンバーとなる。E-Concierge代表取締役、海外留学協議会副理事長。

株式会社E-Concierge

(2011年8月15日掲載)

「私の仕事はその半分以上がお母さんとのコミュニケーションです」

とは、いつもカウンセリングで皆さんにお伝えしていることです。

学校訪問時やオフィスでのカウンセリング、また日々の電話など、

雑談のなかで、それぞれのご家族の「教育方針」を聞きます。

私がお世話する留学生のご家族は、それぞれが「固有の文化」を

持っていて、それを理解するところから私の仕事が始まります。

「『家族の文化』って大げさでしょ。要は好みの問題だから」

と思われる方もいると思いますが、「文化」とは、地域や

さらに広い国単位での多岐にわたる「好み」ではないかと、

私は思っています。故に、子どもが接する社会の最小単位である

家族にも文化があって然りであり、家族がその文化を大切に

すればするほど、子どもはたくましくなると思います。

10代の留学は本人の意思、家族の意思が結局は同じ方向に向き、

経済的、社会的根拠と留学する本人の明確な決断がないと、

実行は難しいものです。9割まで詰められても、あと一歩のところで、

何らかの事由で中学・高校留学が達成できなかった人は、

あるいは家族はかなりの数にのぼると思います。

本人が留学に行きたくて、親が反対であっても、

親がわが子を留学に行かせたくて、本人がその意思が薄い場合でも、

それを実行したい、あるいはさせたい人が諦めたら、

すべてはそこで終わります。

「自分のおもいを全て伝えること」とあるお母さんは言いました。

留学に関しては、本人のためにそのレールを引くのではなく、

その気にさせるような仕掛けを作ることだそうです。

行かない理由はいとも簡単に作れますが、否定的人生よりも、

ものごとを肯定的にとらえ、そして能動的に行動する「くせ」を、

若いうちに作ることが、親が子にできる

なによりの「教育」ではないでしょうか。

そのためには、留学の効用を口頭で本人に言ってきかせても、

お母さんの思いが本人に伝わるわけではありません。

逆のケースで、本人が留学したいと何万回親に言っても、

「ムリ」の一言で終わりというむなしいこともあるでしょう。

親がわが子に留学をさせたい場合、親の思いを全身全霊で伝えるには、

どうしたら良いのでしょうか。あるお母さん同士の会話を下記に示します。

「うちの子、留学させたいけどだめよ。だって、英語嫌いだし、家の手伝いや自分の
部屋の片づけはしないし、海外でやって行けるとは思わないわ。」

―本当に子どもを留学させたいの?

「これからの社会を考えると、そうね、できれば大学の前に留学させたいわね。大学
じゃ、遅すぎると思うわ。」

―それなら、あなたが動かなきゃだめよ。英語はこれから、好むと好まざるとにかか
わらず必要でしょ。それなら、それを本人に気付かせてあげないとね。

「どうやって、気付かせるの?」

―それは、あなたが考えないとね。あなたがその気になれば、いくらでも方法はある
のよ。

「ほんと?一つくらい教えて頂戴よ。」

― 一緒に、海外旅行をする

「何回かは行ったけど、留学とは結び付かなかったわ」

―結び付かないじゃなくて、あなたが結びつけてないからよ。

「どうやって、結びつけるの」

―あなたの「信念」。本当に留学させたいという信念。留学はお金もかかるし、失敗
すれば、中卒よ。それでも留学させたいって、なぜ。

あなたの胆が決まらなければ、子どもは絶対こころを動かさないわよ。親の役割っ
て、子どもに「未来の姿」を知らせてあげることじゃないかしら。だから、未来につ
いて親も真剣に考えるわけでしょ。親のほうが先に死んでしまうのだから、それが世
の中の順番なんだから、子どもに何かを残したい、それがお金であってもなくても。

子どもよりも先に生まれて、苦労もして、自分のやりたいことも我慢して、「家族」
を切り盛りして、あなたも私もここまできたわけでしょ。

こうなってほしいという願いを母親なら誰でも子どもに持つわよね。でも、子どもは
ちっともそんな親の気持ちなど気にせずに勝手に大きくなってゆくわ。そんな時、小
さいころの笑顔が懐かしくなるでしょ。それは過去のことよ、あの愛くるしい笑顔は
もうないの。だからね、私は汗臭いわが子と正面から向き合うことに決めたの。

「私は自信ないな、わが子と向き合うって・・・」

―私も自信ない。長男の時は、すべてうまくいったけど、二男は全く別人だから。で
もね、それがあたりまえって気がついたの。子どもは親が思ったようには生きてくれ
ないって。

「でも、あなた、二人とも留学させたいんでしょ。」

―そうよ。だから、勉強が嫌いで、友達と離れるのが嫌で、不精な子だけど、私は私
へのチャレンジとして二男の留学を考えるわ。

勉強なんか、好きな子なんてそんなにいるもんですか。友達と離れるなんて、誰だっ
て嫌だわ。そんなことにいちいち私が迷うほうが問題なのよ。

「それじゃ、迷わないの?それでいいの。」

―そう決めたの。主人も私のやることには、反対するけど、私がアクションを起こし
て、彼を巻き込むと、ついてくるから。

「そうね、問題は夫ではなくて、私ね」

―お互い、悔いのないように子育てしよう。だって、母親って、絶対に家族の太陽だ
もの。太陽が照らなくなったら、終わりだもの。

「うん、できるだけやってみるわ。子どもは鏡と思って、自分が変わるのよね」



 

グローバル化、ボーダレス社会といわれる現代ですが、

人とのコミュニケーションが基本にあることは間違えないと思います。

その原点に家族同士のコミュニケーションがあり、

お母さんの愛情と信念は「石をもうがつ」ほどに強いものと私は感じています。

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