次世代教育 (第6回)
第6回:オーストラリア人からみた日本人親子
株式会社E-Concierge
代表取締役
斉藤 克明 (さいとう かつあき)
11981年より一貫して海外の初等・中等教育コンサルティングに携わる。1999年、中学・高校留学ガイドを出版。 2001年、日本人初のアメリカに本部を置くIECA(教育コンサルタント協会)のメンバーとなる。E-Concierge代表取締役、海外留学協議会副理事長。
(2010年1月15日掲載)
皆さん、2010年明けましておめでとうございます。
今、夏真っ盛りのオーストラリアより、
オーストラリア人の家族から見た、日本人親子に対する素直な印象をご紹介させていただきます。
長年にわたり日本からの親子の短期研修をお世話している庄司孝子さんからのメッセージです。
オーストラリア人のホストファミリーからよく耳にするのは、
「日本人が子供に甘く、母親がまるで召使のように、子供のいいなりになっている」
という事です。
具体的な例をあげてみますと・・・
① 子供がベットやソファーでピョンピョン跳ねるのに、親が見ていても止めない。
② 家の中をバタバタと走り回る。
③ 大声で話す。
④ ベットルームでの飲食は禁止と伝えてあるのにも関わらず、やってしまう。
⑤ 大人が会話している時に、子供が何も言わずに割り込んでくる。
⑥ 「Thank you」「Excuse Me」「Please」を言わない。
⑦ 親の態度に一貫性がない。一度ダメと言った事でも、
子供が泣いて駄々をこねると仕方なく子供の要求を聞く。
子供は泣けば自分の思い通りになるとばかりに、いつも泣いてねだる。
⑧ 子供が「お母さんはここに座っちゃダメ!」
「シリアルにミルク入れて食べちゃダメ!」
このようなバカな命令を親が聞く。子供の言いなりになる。
子供が悪い事をするのは、どこの国でも当然ある事ですが、
親御さんはホストファミリーに謝るばかりで、
子供を叱って止めさせようとはしないのです。
皆さんはこのメッセージを読んでどのように感じますか。
皆さんが親の立場であれば、どのように子供に対応されますか。
教育は本当に大切なものですね。
かけがえのないものですね。
我が家ではあたりまえでも、
異文化という鏡に接して、たくさん気付かされることがあると思います。
ぜひ、外からの声を聞いてみてください。
わが子の行動に誇りが持てるように、
子供と対等な目線でフェアーでなことは叱って下さい。
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