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グローバルキャリア塾 連載コラム

次世代教育 (第32回)

第32回:日本の英語学習の長所と欠点

株式会社E-Concierge
代表取締役

斉藤 克明 (さいとう かつあき)

11981年より一貫して海外の初等・中等教育コンサルティングに携わる。1999年、中学・高校留学ガイドを出版。 2001年、日本人初のアメリカに本部を置くIECA(教育コンサルタント協会)のメンバーとなる。E-Concierge代表取締役、海外留学協議会副理事長。

株式会社E-Concierge

(2012年3月15日掲載)

小学校の英語クラスを見学したあるお父さんによると、
その英語クラスでは、アルファベットを教えていたそうです。
英語カルタを用いて、AはAppleを見せていたそうです。
「英語に慣れ親しむ」という狙いだと思いますが、私たちの文化の持つ
まじめさが小学校の英語クラスにも正確に反映されていると思います。
これからの生活に必要なものという発想であるよりも、
はじめに英語ありきで、それに「慣れておこう」というような発想です。
歌やリズムにのって、子どもを踊らせて、Hop hop hop, you can do it!も
慣れ親しむ発想があると思います。

親しんでも、必要のないものに子どもはすぐに飽きてしまいます。
それを引きとめておく親および大人の努力はとても大変なものでしょう。

以前にブログでご紹介した「悩める生徒」が自らの決断で留学を
決定しました。すこしでも英語力を伸ばすためと、
英語を教え始めたところ、彼は私立中学校の英語クラスの現状の
説明を始めました。

A、B、Cと別れている学力別クラス編成で、A、B,クラスともに経験した
彼は、学業パフォーマンスの高いAクラスは、先生の説明もまともだけれど、
Bクラスではやる気のある子とそうでない子の差がはっきりし、
先生もクラス内能力格差を解消できず、スケジュール通りにクラスを進めるため、
「わからないところは教科書の解説を読め」というように教え方が雑になると
私に教えてくれました。

私たち日本人は欧米とも隣国アジア諸国とも、アフリカ大陸の人々とも
違った独自の文化を持ちますが、私たち自身が内側からその良さと短所を
具体的に知ることなしには、「宝の持ち腐れ」、「自己批判のとりこ」に
なってしまう気がします。

英語教育においても、これからの生活になくてはならないものという
自覚と認識がほとんどないと思います。
だから、「教養」としての英語および英語力にこれほどまでに
固執できるのではないでしょうか。

誰でもが、英語をこれから道具として必要とするのであれば、
英語と親しむ教育よりも、英語を使う教育を考えるはずです。
またレベルによって大きな学習格差とさらにはクラス内でも、
その格差が発生してしまう現状も、受験だけにターゲットを当てて、
全く面白みのない詰め込み学習に終始するからで、より、道具として、
持っていなければならない、必要なものとしての英語の認識が、
まず先生にあれば、受験生へのガイドも変わると私は思います。

道具に対して、「好き嫌い」が生じている今の英語教育は
その精神が「よじれている」からだと私は思います。
本来、道具はどのように使うかが問題であり、「嫌いだ」と避けて通れない
ものではないかと思います。

一人ひとりの留学希望者と接するのが私の仕事ですから、
いわば、「勝手に」ものを言えるのですが、
すくなくとも、現実をすこしでも良い方向に向かわせる意思がないと、
現状維持では、これからの日本は「急落」するばかりであると思います。
そのためにも、私は言い続ける義務があると思っています。

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